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世界一危険な空港はどこにある? 崖の上に短すぎる滑走路が…

イエティ拝観料に絶句…ぼったくりかよ

クムジュン村

クムジュン村

聖なる山、クンビラ

聖なる山、クンビラ

 もうイエティとかどうでもよく思えたが、わざわざここまで来たので頭皮があるというチベット寺院「クムジュン・コンバ」に行くことに。
クムジュン・コンバの内部

クムジュン・コンバの内部

 ここは村では唯一といっていい観光名所で、建物の中には日本よりもカラフルな色合いの仏像たちが祀られている。  近くにいた年配の僧侶に尋ねると、頭皮が保管されている扉付きのロッカーの前に案内されたが、「見たければ100ドル払え」と一言。物価安のネパールでは超強気な料金だし、そもそも価格などを示す貼り紙などもなかった。ガイドも交渉してくれたが値下げには一切応じてくれなかった。  居合わせたほかの数名のトレッカーたちも同じようにふっかけられたそうで、「高すぎるから払わなかったんだよ」と苦笑い。しかし、この後に来た10数名のオーストラリア人トレッカーたちは僧侶に詰め寄って抗議。その迫力に負けたのか1人10ドルと大幅に値下げ。謎の値段設定でボッタクられている感は否めなかったが、おかげでイエティの頭皮と対面することができた。
安置されていたイエティ(?)の頭皮

安置されていたイエティ(?)の頭皮。思ってたのと違う

 でも、それは想像していた白い毛ではなく茶褐色の頭皮。ゴリラやオラウータンなど大型の類人猿のものにしか見えず、ほかに挙げるとしても大きさから熊ぐらいだろう。期待していたのとは違ったのか、みんな「なんか思ってたのと違うよな」と微妙な表情をしていた。  がっかりスポットと呼ぶのは失礼かもしれないが、個人的には過酷なトレッキング旅の結末としては面白かったし、そういう意味でも印象にすごく残っている。  しばらくは遠出できるような状況ではないが、またこんな旅をしてみたいものだ。<TEXT/高島昌俊>
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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