コロナで「結婚式やらないで良かった」と実感したカップル、そのワケは?
6月は「ジューンブライド」とも呼ばれ、本来は結婚式シーズン。ヨーロッパでは、この時季に結婚すると花嫁は“幸せになれる”との言い伝えがある。だが、今年は結婚式を予定していたカップルたちも、新型コロナウイルスの影響でそれどころではなかったはずだ。
「本当は6月に結婚式をあげるハズだったんですが……」
2年付き合った彼氏と昨年のクリスマスに籍を入れ、6月に結婚式を予定していたという莉子さん(24歳・仮名)。結婚式をキャンセルせざるを得なかったそうだ。
「彼は11歳年上なんですが、もともと結婚式はやりたくないって言ってたんです。特に理由はないみたいだけど、お金を払ってまでみんなの前にタキシードを着て出るのが嫌だったみたい」
とはいえ、どうしても結婚式をあげたかった莉子さんが「一生に一度のことだから」と説得を重ねた結果、渋々だが承諾してくれたという。
「やっぱりウエディングドレスは着たかったんですよ。ミーハーですけど、小さい頃から6月に結婚したかったんです。ジューンブライドってなんか良いなって。それに親も私のウエディングドレスはみたかったみたいで、彼も根負けしてくれたんです」
だが、事態は一変。新型コロナウイルスの感染拡大により、軒並みイベントが中止や延期になっていく。当然、結婚式も例にもれずだった。
「緊急事態宣言が出る前に、東京都がロックダウンされるという噂が出たり、『これ、本当に式なんてあげれるの?』みたいな空気になりました。6月末の予定だったんで、今思えばギリギリまで待っていれば、式はあげられたのかもしれないけど……いつまで続くのかわからなかったあの状況では決断できないですよね。
コロナに対する考え方って人それぞれだから、迂闊に招待することも憚られて。リモート結婚式も検討しましたが、なんか、ちょっとちがうかなぁと思ってしまって」
先行きが見えないなかで、状況的にも諦めざるを得ないと判断した。
「旦那さん的にはラッキーだったんじゃないですかね(笑)。式自体がなくなってホッとしている感じはありました。一応、『コロナと仕事が落ち着いたらまた考えよう』とは言ってくれていますが……多分やらないでしょうね。ただ、私自身も思っていたより結婚式の準備が面倒くさいことに気づいてしまって、またイチからやるのも大変だなって」
今回は、コロナのせいで「歯車が狂ってしまった」という当事者たちの声を聞いた。
先行きが見えず、諦めざるを得なかった
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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