恋愛・結婚

コロナで「結婚式やらないで良かった」と実感したカップル、そのワケは?

コロナでテレワークに突入、価値観の違いに気づいた

イライラ またこんなパターンもあった。東京都内の広告代理店に勤める敦子さん(30歳・仮名)は、パートナーと「結婚式をどうするかでずっと揉めていた」と振り返る。 「私は結婚式はやりたくなくて、気軽に来れるパーティがやりたかったんです。末っ子で親も何回も見ているからどっちでもいいって感じだし。式よりハネムーンを豪華にしたかったんです。一方、旦那としては会社や上司とかの手前、やらなきゃお金がないみたいで嫌だと言っていたんです」  パーティがしたい敦子さんと結婚式がしたい旦那。話はずっと平行線だった。 「そんななかでのコロナ。そのときはどうなるのか全く読めなかったから、結婚式もパーティも申し込むのは待ったほうがいいかもって」  状況を見ながら検討していこうという話になっていたが結局、結婚すら白紙になってしまったという。 「すでに同棲生活は始めていたんですが、お互いにテレワークになって初めて長い時間一緒に過ごすことになったんです。そしたら、地獄でした。それまでは朝ご飯と晩ご飯を週3回ぐらい一緒にする程度だったから何とも思わなかったんですけど、いざ朝から晩まで隣にいたらイライラが止まらなくて。  Zoomで会議するからって『部屋を片付けろ!』と言ってきたり、私だって仕事があるのに『家事はお前がやれよ!』と言ってきたり……。見栄っ張りで亭主関白だと気づいた。  あれ? この人と結婚する意味ある? って自問自答しちゃって。まだ籍を入れていなかったのが不幸中の幸いですかね。もしも籍を入れていたら、もっと面倒くさかったと思う」  そうは言っても一度は結婚を約束していた仲だけに、そう簡単に関係は解消できないんじゃないだろうか。 「私が『もう結婚する自信がないな』って言ったら、あっさりOKされました。あっちも家政婦さんというか、お世話係みたいな嫁がよかったみたいですね。結婚式かパーティか、ということはもちろんですが、そもそも私たちは考え方や価値観が根本的に違っていたみたいです」  コロナウイルスは、夫婦や恋人にも多大な影響を与えていたんだなぁと感じた。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
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