北の女帝・金与正“危うい不時着”…激ギレ外交に兄貴もたじろぐ
金与正の“暴走”を絶妙に抑える最高司令官の存在
こうした動きからも、北朝鮮の思惑が透けて見える。北朝鮮問題に詳しいデイリーNK編集長の高英起氏はこう語る。
「振り子外交といって、行ったり来たりするのはこれまでの北朝鮮にはよくありました。その真意は明白で、金委員長としてはあれだけの関係を築ける大統領が今後も出てくるとは思えない。そのため、次の大統領選ではトランプ大統領に勝ってほしいし、もっと北朝鮮に関心を持ってもらいたいと考えている。だから、核実験や長距離ミサイルの発射といった“アメリカが本気でブチ切れるポイント”までは踏み込まないかたちで、今後も仕掛けてくるはず。とはいえ、安全保障は危険性がゼロ%じゃない限り、警戒は怠れない。韓国、日本といった周辺国はしばらく振り回されるでしょうね」
一方で昨今の北朝鮮の内情について高氏はこうも付け加えた。
「脱北者が送ったビラに金ファミリーを侮辱する内容が書かれており、『北朝鮮は体制崩壊に繋がるので、ビラを恐れている』なんて言う人もいますが、ビラはほとんど北朝鮮の人の目には触れていません。むしろ、韓国ドラマのほうがよっぽど密かに流通して若者に影響を与えています。最近の脱北者はそれを観て韓国に憧れを抱き、脱北してくるのです。私の体感ですが、8割以上の若者が韓国ドラマを観ているのでは」
韓国ドラマといえば、38度線を越えてしまった財閥令嬢と人民軍中隊長のラブストーリーを描いた『愛の不時着』が大流行中だが、同作で紹介される北朝鮮の政治の世界は権謀術数がはびこる魔界だ。
果たして金与正は「不時着」せずに職務をまっとうできるのか――見ものである。

北朝鮮の新たなる女帝・金与正の華麗なる経歴
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