ライターN　私は、“金森式”をはじめてすぐに効果が出たのですが、みなさん減量は順調でしたか？ 編集H　僕は4か月で15キロ痩せたのですが、開始2週間でまず7キロ減、そこからも順調に落ちていき、最大80キロが、65キロまでいきました。ただ、あまりに頬がこけて不健康に見えると評判が悪く（笑）、現在は72キロまで戻してキープしています。 KURO　私は一ヶ月ほどで停滞期が来たのですが、リバウンドはしなかったのでモチベーションは下がらず、続けられました。サプリも取り入れたら、また弾みがついて。そこから1年以上、割と順調に減量しています。 金森　ほとんどの女性に当てはまると思うのですが、これまでに単品ダイエットやカロリー制限をしていると、もう体内がボロボロになっているんですよ。KUROさんもインスリン抵抗性と過去のダイエットの影響があったようですね。体にもともと存在するビタミン、ミネラル、補酵素、補因子といわれる、わかりやすく言えばエネルギーを燃やす回路を回すためのものが枯渇してしまっている状態なんです。 ライターN　何年も前のことであっても、関係なく枯渇してしまうのですか？ 金森　そうです。だから、厄介。減量が停滞する理由として考えられるのは、エネルギーが燃える順番のなかで、何かしらの阻害要因があるってことなんですよ。 　断糖すると、最初の段階でインスリンの腎尿細管によるナトリウム再吸収が抑制されて、ナトリウムが体から出る。これが、「水抜け」です。 　その後、本当に断糖していればグリコーゲンが枯渇して痩せるはずなのですが、ビタミン、ミネラルが不足していると、中間代謝物が停滞しているから痩せない。そこで、サプリを大量に用いて補うことで「燃焼のメカニズムをスムースにしてあげよう」というのが僕の代謝を回す基本的な考え方なんです。 　減量のスピードや効果に男女差があるのも、原因はここにあると考えています。もちろん、女性ホルモンと脂肪蓄積の関係性もあると思いますが、やはり女性はこれまでのダイエットの弊害が出やすいのは明らかです。 KURO　耳が痛いです（笑）。今は金森さんのオススメしているビタミン類、マグネシウム、オメガ3、ナイアシン、キレート鉄などひと通り飲んでいますが、当初はサプリを摂っていなかったにもかかわらず私はそんなにケトフルー（※低糖質・高脂質食を取り入れることで起きる副作用）はありませんでした。寝ているときに動悸がして少しびっくりしたことはありましたけど、それもすぐにおさまりましたね。 編集H　僕は、二日目くらいからダルさと気持ち悪さといったケトフルーがありましたね。我慢できないほどではなく、数日ですっかり慣れましたけど。 ライターN　私は結構ダルさというか、ぼーっとする感じが1週間ほど続きました。 金森　ケトフルーは個人差が大きいですね。「ガチ速“脂”ダイエット」ではそうした場合の対処法なども詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。 ●金森重樹 血糖値測定、インスリン制限などを経てたどり着いた「断糖高脂質食」で30Kg以上減量した本書著者。ツイッターは@ShigekiKanamori ●KURO（@Mey52422052） 1年3か月で28Kgの減量に成功した30代のWEBデザイナー。断糖高脂質レシピの考案でも活躍。ツイッターは@Mey52422052 ●編集H 糖尿病の入り口に差し掛かったことをきっかけに、4か月で17 Kgの減量に成功。本書編集担当の40代 ●ライターN 好物はビールとラーメン。30代でみるみる加速した中年太りを、半年で10 Kg減させたアラフォー