更新日:2020年09月08日 16:35
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備えあれば憂いなし。断糖高脂質ダイエットの大敵・ケトフルーの対処法

 糖質を徹底的にカットし、代わりに脂質、つまり脂を摂ることで劇的なスピードで痩せていく。この手法で、自らもたった2か月で90㎏から58㎏へと減量に成功、以来リバウンドすることもなく3年以上が経過したと言うのは、実業家の金森重樹氏。  氏が提唱する「断糖高脂質ダイエット」はツイッターで反響を呼び、いまや「#金森式」として拡散されるほどだが、その根本はどこまでも「糖質に依存した現代人の食生活を改め、エネルギー減を脂質に切り替える」ことにある。かくいう筆者(アラサー男子)も試してみたが、2週間で7㎏という猛スピードで体重は減っていった。金森氏が新著「ガチ速“脂”ダイエット」で書いているように、本当にあっという間に減っていくのだ。

たるんだ体がみるみる引き締まっていく。食生活がこんなにもダイレクトに影響するとは、驚きだった

■最初の関門をどう乗り越えるか?

 断糖高脂質ダイエットの主題は、「ケトジェニック」になること。換言すれば、「糖質を断つことで、エネルギー源を糖質主体から脂質主体に切り替える」ということだ。  しかし長年糖質をエネルギー源にすることに慣れきった体を急激に変化させるため、人によっては異変を感じることもある。主な症状は倦怠感や不眠で、“ケトフルー”と呼ばれる身体失調だ。  それまでの生活が自堕落であればあるほど症状は重い。断糖高脂質ダイエットにおいて乗り越えなければならない最初の障壁とも言える。  僕自身、前回の記事で金森式断糖高脂質ダイエットを行なう道中に、強烈な体の不調に襲われたと書いた。  個人差はあるが、僕の場合はダイエットを始めて1週間が経過した頃に異変が現れた。仕事が一切手につかなくなるほど体が怠く、時折めまいもする。体が動かないのになかなか寝付くこともできず、朝目が覚めても起き上がるのが辛く感じた日があった。  ダイエットが辛い、辞めたい感じる以前に、何もやる気が起きない。その症状をそのままインターネットで検索すると、「もしかして うつ病」と出てくるほどだ。  これまでの食生活を振り返れば、一日三食コンビニ弁当の日もあった。飲み会の後には締めのラーメンは欠かさない。そんな僕が糖質を断ち、サバや牛脂主体の食事に切り替えた。こんなにしんどいということは、それだけギャップがあるということ。これまでの自分の食生活がいかに乱れ切っていたかを身を持って学ばされた。

■サプリで必要な栄養素を補充することが肝心

 ケトフルーに陥った場合、水分補給をしっかりしたうえで、ビタミンやミネラルの補給を十分にし、睡眠をしっかり取ることが重要となる。  ミネラルは、雪塩やぬちまーすから摂取した。一般の食塩と比べてカルシウムやマグネシウム、カリウムの含有量が2桁も違う。どうせ料理で塩を使うなら、より効率的にミネラルが補給できるこれらがおすすめだ。  そして、ビタミンはサプリで適宜必要だと思われるものを摂取することにした。購入したのは、金森氏も勧めるアメリカ産のサプリ「ナウフーズ」だ。 ・ビタミンB群 ・ビタミンC ・ナイアシン ・鉄 ・マグネシウム  特に不足しがちなビタミンはこんなところだろう。人によって補充すべき栄養素は異なるが、喫煙者は根本的にビタミンCが欠乏しがちとなるため、僕はビタミンCを飲むことにした(僕はかなりのヘビースモーカー)。  こうして地道にケトフルー対策を講じた結果、僕の身体失調は4日間で終止符を打った。たった4日が、これほどまでに長く感じたことはない。  今回のダイエットでわかったことがある。それば、「絶対に独学でやってはいけない」ということだ。金森さんの新著には、断糖高脂質食の正しいやりかたが事細かに記されている。困ったときの辞書代わりにも使える。  ケトフルーを乗り越えてケトジェニックになることができれば、あとは体重が落ちていく悦びを噛みしめるだけだ。 ガチ速ダイエット取材・文/桜井カズキ
運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット

空腹感ゼロ! 運動もゼロ! あっという間に痩せる「最強のダイエット法」 SNSで広がる#金森式。本書では、レシピをフルカラーで紹介
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