元すすきのNo.1キャバ嬢・椎名美月「女ではなく人として好かれたかった」
昼夜逆転生活、仕事と育児の両立
頂点を極めながらキャバ嬢を引退、経営者の道へ…
椎名さんは2019年、絶大な人気を誇りながらキャバ嬢を引退した。まだ25歳、続けてもおかしくない年齢だったが……。
「じつは、20歳で夜の世界に戻ったときに、最初から“子どもが小学校にあがる頃には引退”と決めていました。ずっと、カウントダウンしながら働いていたんです」
彼女は先の人生を考え、引退前に並行してエステサロンのプロデュースや経営など、社長業に踏み出していた。
「離婚したての頃、就職しようと思って何社か面接を受けたんですが、まだ子どもが小さいシングルマザーということで断られてしまったんです。それならば、私みたいな人や社員が働きやすい環境を自分でつくったらいいんだって」
とはいえ、趣味や特技もなかったという椎名さん。今まで人並み以上に何に時間を費やしてきたのか振り返ってみると……。
百万円のシャンパンを客からおろしてもらうのに、それに相応しい女性であるべきという考えから「週に3~4回はエステに通っていた」。気づけば、美容に対する知識もついていた。それならば、自分が勝負できるのは美容やエステしかない。
現在、そんな思いから会社を立ち上げて約1年。店舗数は1店舗から全国で8店舗の規模にまでなった。いちプレイヤーだったキャバ嬢時代から一転、マネージメントする立場に。試行錯誤の日々が続いているという。
「いま感じているのは、人を動かす難しさ。どうしてもプレイヤー気質が抜けなくて。すべて自分でやろうとしてしまうのですが、それでは全体がまわらない……。正直、落ち込むことも多いです。会社をスタートさせてから“経営者”としてインタビューを受ける機会も増えたのですが、まだ始めてから1年。ぜんぜん語れないよって(笑)。
“ママ”もそうですが、子どもを産んだからって、いきなり1人前になれるわけではない。経営者も同じで、いきなりカリスマ社長にはなれない。いろんな試練のなかで精一杯やるしかない。とはいえ、インタビューを受けるたびに改めて自分の仕事を振り返ることができる。神様がお前は経営者として頑張れよって。そういう運の巡り合わせを与えてくれているのかもしれません。だから、ここで諦めるわけにはいかない」
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌・書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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