レザーバッグを選ぶ際に革質を重要視しがちですが、実は革質だけで判断してはいけません。生地の取り都合やパーツによっては、革質がよくても全体の印象はチープになりがちです。基本的にレザーバッグは、余っている小さな革を縫い合わせて作るとかなり安くできます。ただ、そうすると縫い目が増え、レザーのツヤが途切れチープな印象になりやすい。 　縫い目がなければ一枚革で作られているということで、ツヤが途切れず高級感が出ますが、その分大きな一枚革が必要となり、取り都合も非常に悪くなり、結果として原価が高くなります。バッグに縫い目がないことは、それくらい贅沢だということなのです。 　その点、ユニクロは合皮ながら余計なステッチがなく滑らかなツヤ感が広がり、チープ感はまったくありません。面積の小さいミニバッグながら、この価格においては圧倒的なコストパフォーマンスといえるでしょう。 　機能面を見ていくと、ジップはかなり滑らかで引っ掛かりもなく使いやすいです。容量は意外とマチが広く取られ、見た目以上に荷物を収納することができます。たとえば、財布、手帳、Airpods、スマホ、香水ぐらいあれば収納が可能。 　バッグ内側にポケットはなくシンプルな作り。ストラップには内側にテープが縫い合わされていて背負った際に滑りにくい工夫がされています。また、販売時点でストラップの片側がバッグに留められていて、購入してからショルダーを付ける手間がほんの少しですがラクになっていて、こういう細かな点にユニクロらしいこだわりが見られます。 　このクオリティが1990円は間違いなくコスパ抜群です。