仕事

行き先を聞いても「真っ直ぐ」としか答えないタクシー客。ドライバーは?

交番

一番物騒な時間帯なのに…

 お巡りさんの代わりにいる(ある)のは、机の上の電話のみ。電話をしろということか……。助けを求めて来たのに、電話してお巡りさんが来るまでの間に更なる危険に陥る可能性もあります。命からがら交番に辿り着いたのに、万事休す……。実際にそのために起こった事件、交番にお巡りさんがいれば防げた事件もあります。  夜中、一番物騒な時間帯なのに交番にお巡りさんがいないのは何とも心細いではないか……。  日本が世界に誇る「交番」というシステム。 「交番」という言葉が世界共通の言葉になっているのに実態がともなっていないのが現状です。安心・安全を求めて近くに交番があるということで物件探しをする女性もいて、それを売りにして物件紹介をする不動産屋さんもいることでしょう。    この問題は、今に始まったことではなく以前から問題になっていました。そのことは警察庁も把握しており、警察庁独自のアンケートをとった結果、交番を訪れた時の不在率が56.1%(※)もあり半分以上の交番が不在なのです。  やはり、その理由は警察官の人手不足。その現状を打破しようと定年を迎えた警察官を交番相談員として補充しているそうですがそれでも足りないのが現状のようです。  家の近くに交番があるから安全・安心というのは、幻想になりつつあります。ひょっとしたら不動産の評価額にも影響?するかもしれません。  今回の酔っ払いは、何故かお巡りさんが来るまで一緒に待ってくれて、事なきことに済みましたが、場合によってはと思うと背筋がゾーッとします。何か不測の事態があったら交番へとは考えずに、すぐに110番するのがいいのかもしれません。  補足ですが、タクシーの行灯(車の屋根の上にあるもの)が赤く点灯しているのを見たら、通報してください。警告灯なのでトラブル発生中ですので。  今やドライブレコーダーで記録される世の中です。会社の垣根を超えてその映像は共有されます。今の地位と家庭を崩したくないのなら「不倫」と「タクシー車内の振る舞い」は気を付けろとよくいいます(?)が、バレないという根拠もない振る舞いだけは控えたほうがよさそうですね。
物流ライター。ライター業の傍らタクシードライバーとして東京23区内を走り回り、さまざまな人との出会いの中から、世の中の動向や世間のつぶやきなど情報収集し発信する。また、最大手宅配会社に長年宅配ドライバーとして勤務した経験とネットワークを活かし、大手経済誌のWEB版などで宅配関連の記事も執筆する。タクシー・宅配業界の現場視点から、「物」・「人」・「運ぶ」・「届ける」をそれぞれハード(荷物・人)だけではなく、ソフト(心と気持ち)の面を中心に記事を執筆中。ブログ「吾は巷のインタビュアー!」
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