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ネットで買える改造赤外線カメラでスケスケは本当? 対策するには…

実際に改造赤外線カメラで撮影してみたところ……

 改造した赤外線カメラを使い、実際に撮影してみました。  太陽光が照射されている晴れた日の日中は赤外線カメラの最適環境です。この環境で撮影した画像がこちらになります。
赤外線カメラ

不可視光のみで構成された風景写真

 実際の風景とは、かけ離れた色が出ているのがおわかりいただけるでしょうか。  動物では、ヘビが見ている景色が赤外線カメラの景色に似ていると言われています。ヘビ目線のような景色を堪能できる。こういった特殊な用途などに使えるのが赤外線カメラの魅力です。  さて最後になりましたが、最近の赤外線カメラ盗撮事情についても触れたいと思います。  今の時期は、特に日差しも強く赤外線も豊富なので盗撮犯が多くなる傾向にあります。しかし、対策側の進化も目覚ましく、特に水着やインナーなどは赤外線を吸収する特殊繊維加工を施した素材で作られていることが多く、スケスケカメラで丸裸になる、なんてことはなくなりました。
赤外線カメラ

赤外線と可視光線。従来の繊維で作られた衣服は赤外線を通しやすく盗撮犯のターゲットになりやすい

 ちなみに、AVなどの赤外線盗撮などは、わざと透けやすい素材のものを使っていたりするので、今でもスケスケになるなんて思い込みをしている人も多いと思いますが、あくまでもフィクションなので鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
赤外線カメラ

対策された衣服を着用すると、赤外線カメラでもまったく透けない。赤外線吸収効果により真夏の日差しでも透けないので安心できる ※被写体の女性は、同意のうえで撮影しています

 とはいえ、インナーなどはワンコインでも購入できる安価な製品も多数流通しているので、こういった製品にはまだこれらの技術は採用されておらず、スケスケになるかもしれません。  今夏、水着やインナーを新調する予定のある女性は、価格だけではなく、赤外線を吸収する特殊素材かどうかを考慮して選んでみるのがいいでしょう。
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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