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メルペイ「1等1000万相当」。“換金不可”ポイントを1年でどう使いきれと?

 メルペイの「マイナポイント上乗せキャンペーン」がスゴイ! これはPayPayと同様の抽選方式だが、1等当選額がPayPayの10倍即ち1000万円相当分である。誤植ではない。本当に1000万円分のポイントが付与されるのだ。
男性

※写真はイメージです

 ただし、その当選者数はたった1名。そしてこれは「1000万円」ではなく、「1000万円分ポイント」である。呆れるほど巨額のポイントを、どう消費すればいいのか?  この記事では「もしもメルペイの1000万円分ポイントが当たってしまったら」というテーマで、筆を進めていきたい。

ポイント有効期限は1年

メルカリ

※画像は、メルカリ公式サイト「メルカリからのお知らせ」(2020年7月3日)より。以下同

 さて、1000万円である。日本製の新車を買ってもまだ余りある額だ。しかし、メルペイで1000万円の買い物などというのは現実的ではない。そもそも、QRコード決済サービスとは少額決済を強く意識したもの。どんな会計においても小銭を発生させないためのシステム、と言い切ってしまってもいいかもしれない。  小銭がなくなれば、それを用意するための事業者側の手間もなくなる。結果的に経営の効率化につながるのだが、逆に数十万、数百万円の取引となるとQRコード決済では対応できない場合が殆どだ。  従って、もしもメルペイの抽選に当たって1000万円をもらったとしても、それを消化し切れないかもしれない。このポイントには有効期限が設定されていて、メルカリ運営の説明には「付与された日から365日」とある。 メルカリ つまり、1000万円分ポイントは1年以内に全額使わなければならないのだ。無論、このポイントは換金不可であるメルカリ さあ、困った。1年以内に1000万円のポイントを使い切ることなど、できるのだろうか?  ここはやはり、メルカリでできるだけ高価なものを買い漁るという発想で消化していくべきか。ならば、自動車を購入してしまおう。
メルカリ

メルカリでの検索結果

 メルカリにもクルマが出品されている。実際の取引の過程で購入者が運輸支局に足を運ばなければならない手間もあるが、やろうと思えばメルペイで夢の1台を入手することが可能だ。しかし、筆者としてはあまり勧められない方法でもある。なぜなら、ネット閲覧だけではクルマの状態を細かく吟味することができないからだ。  実店舗を持つ中古車販売業者がオンラインプラットフォームを利用する、というのはよくある。その場合、取引の中心地はオンラインではなくあくまでも実店舗。しかし、メルカリの場合は終始オンラインでのやり取りで完結できてしまう。中には「要現車確認」を取引の条件にする出品者もいるが、残念ながらこの世は善人ばかりではない。メルカリに限らず、ネット通販で購入したクルマがトラブルだらけの代物だったというのは珍しい話ではない。  これが二輪車であれば尚更で、車体の不具合が原因で取り返しのつかない事故も発生してしまう。以上の理由から、筆者はメルカリでのクルマの購入を勧めることができない

「今あるクルマを修理する」という発想

 しかし、同じクルマであれば以下のアプローチから考えるのはどうか。クルマを買うのではなく、今持っているクルマの修理や追加装備の購入、車検等にメルペイのポイントを使うという発想だ。  自動車修理店舗でも、キャッシュレス決済の導入が進められている。せっかく1000万円分のポイントをもらったのだから、これを機に現在所有しているクルマをレストアしてしまおう、というのは決して悪い発想ではないはずだ。  しかし、これらを踏まえても1000万円には到底届かないだろう。あとは家電製品やPC、ハイエンド機種のスマホ、タブレット等の耐久消費財をひたすら買い込み、ついでにブランドものの腕時計やバッグやスーツを……という凡庸な発想しか、筆者は持ち合わせていない。  メルペイのポイントをモバイルSuicaの残高として反映させる、という手段もある。が、このあたりについては筆者は言及しかねる。なぜなら、「1等1000万円分×1名」という特殊事例で発生したポイントの具体的な扱いが未だ不透明だからだ。これを必ずしもモバイルSuicaにチャージできるのか……ということがはっきり見えないうちは、その方法をここで記載するわけにもいかないだろう。
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ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー

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