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メルペイ「1等1000万相当」。“換金不可”ポイントを1年でどう使いきれと?

確定申告が必要!

 結局のところ、この「1等1000万円分」は「メルペイで1年間買い物し放題」という発想に転換したほうが良さそうだ。  ポイント付与から向こう1年間、メルペイを使っていくらでも買うことができる。一応のリミッターとして1000万円の設定がされている……という考えでこの巨額のポイントに臨むべきかもしれない。だが筆者としては、そんなことをすればその人の金銭感覚が狂ってしまうのではないか? という疑問がどうしても拭えない。宝くじで1等が当たってしまったがために、数年後に破産の憂き目に遭ったということはよくある。それは不動産やクルマなど、のちのち維持費がかかるものを無尽蔵に買い漁ってしまう上に、身の丈に合わない買い物を連日繰り返して金銭感覚を崩壊させてしまうからだ。  しかも、ポイントと言えど確定申告の際にはそれを届け出ないといけない。メルカリ公式サイトの「メルカリからのお知らせ」(2020年7月3日)には、注意事項として以下のように記されている。  “ポイントの受領は所得税法上の雑所得に該当するため、他の雑所得と合わせて20万円を超えると確定申告をする必要が生じますメルカリ 現金化できないポイントなのに、確定申告が必要。正直、これなら宝くじで1000万円の現金が当たったほうが嬉しい……と思ってしまう人は少なくないだろう。筆者としても、この「1000万円分ポイント」の具体的な用途には首を捻らざるを得ない。万が一この抽選に当たったら、まずは「自己の金銭感覚を崩壊させない使い方」を考察するべきだ。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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