仕事

コロナ禍で絶好調の業界も。「冬のボーナスが期待できます」

 新型コロナウイルスの影響で働き方は一変。消えゆく職業がある一方で、絶好調だという人たちもいる。コロナ禍で追い風を受けている人々を取材した。
生き残れない仕事

郊外型ドラッグストアの食品コーナーは、生鮮食料品を除けばスーパー並みの品揃え。価格も安く、こちら目当てに買いに来るお客も(写真はイメージです)

売上増の郊外型ドラッグストア

 多くの職種で逆風が吹いてるなか、コロナ禍になって絶好調だという人たちもいる。 「上司からは『冬のボーナスは期待していいぞ』と言われました。それを聞き、私や同僚も高いモチベーションで仕事ができています」  嬉しそうに話すのは、大手ドラッグストアチェーンでエリアマネジャーを務める辻謙治さん(仮名・45歳)。担当店舗の3~7月の売り上げは、昨年同時期に比べて20~30%増を記録しているという。 「東京など都市部の店舗は通勤客の減少で売り上げを落としましたが、ウチは郊外や地方の店舗も多く、会社全体の業績も昨年よりもプラス。マスクや除菌グッズはもちろん、在宅時間が増えたからかトイレットペーパーや食器用洗剤といった家庭用品も売れています。さらに郊外店は食品コーナーも充実しており、こちらの売り上げも大きく伸びています」  大手ドラッグストアチェーンの多くは増収増益。この勢いは今後もしばらく続くとみられている。 「ただ、店内感染対策の一環としてセルフレジの本格導入を進めており、本社社員の採用は増やす一方で、一店舗あたりのアルバイトやパートの従業員は削減されることが見込まれています。  また、ドラッグストアなので薬剤師の資格を持った社員も増やす予定。40代半ばで年収800万円を超える者もいて、病院系の薬剤師よりも待遇は上です。彼らこそ勝ち組かもしれませんね」(辻さん)

日本ではブルーオーシャンのソリューションビジネス

生き残れない仕事

今も週の半分以上は自宅でリモートワークの成田さん。「先方ともオンラインでのやりとりなので仕事の効率は上がった」とか

 これからの2020年代に期待される業種として、ソリューションビジネスも忘れてはならない。企業向けネットワークシステムを開発・サポートを行う会社で営業を務める成田孝満さん(仮名・43歳)は、「3~6月の問い合わせ件数は、昨年の7倍もあったんです」と驚きを交えて話す。 「その時期、自宅で仕事をしていたのですが、普通に朝から夕方まで働いていました。既存のシステムでもリモートワークは可能ですが不便な点が多く、それにきちんと対応したシステムを導入したいとの問い合わせが多かったです。受注件数も昨年の3倍ペースで、求人をかけて営業もSEの数も増やして対応しています」  ただし、既製品の販売ではないため、相手の要望を聞いて企画提案できるだけのスキルが必要だ。 「確かにコンサルタント的な能力は必要かもしれません。現在、ソリューションビジネスは世界の主力産業ですが、日本の市場は少し乗り遅れた感があり、まだまだブルーオーシャン。異分野の大手企業なども新規参入してライバルは多いですが、それだけ可能性を秘めた業界だと言えます」(成田さん)  苦しむ人が多いなかでの勝利宣言。なんとも羨ましいものだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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