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危険!花火着火もできる高出力レーザーポインターが野放しに…

超高出力レーザーポインターを買って調査したところ……

 海外通販で「レーザーポインター」と検索すると、高出力のグリーンレーザーポインターやブルーレーザーポインターが多数ヒットします。価格も非常に安くグリーンは16USドル、ブルーは33USドルで購入可能となっています。国際郵便の送料が約4USドルなので、1ドル105円で計算すると、グリーンはわずか2000円ほど、ブルーですら4000円ほどで購入できてしまいます。
高出力レーザーポインター

日本からも購入できる通販サイト「aliexpress」。さまざまな種類のレーザーポインターがラインナップされている

 スペックはどちらも通販サイトでは「5mW」と記載されていますが、今回購入し、実際に届いた製品の出力は明らかに5mWを超える出力でした。これだけ強いレーザーだと威力も非常に強力です。直視はおろか、照らした対象を見ているだけでも目がチカチカしてきます。
高出力レーザーポインター

見通しの良い安全な場所で出力のチェック。国内で現在入手できるレッドレーザーポインターよりもはるかに出力が高いのがわかる

 試しに、10mほど離れた距離のプラダンボールに照射したところわずか数秒でプラダンボールが溶けてきました。木材は焦げ跡がくっきりと浮かび上がり、出力の強さを感じます。  最後に花火に点火実験。近距離からの照射という事もあリすぐに着火して火花を上げて燃え始めました。
高出力レーザーポインター

レーザーポインター照射実験。あっという間に溶けたり焦げたりしてしまう。花火は照射後30秒もたたないうちに火花が上がった

 明らかに危険なレーザーポインターが、このように簡単に手に入り、それが野放し状態なのは非常に危険です。平成27年ごろから、単純所持や使用方法に関しても法規制を行うように調整を進めているようですが、まだ明確な対策は打ち出されていません。  深刻な事件が発生しないうちに、早々に規制を強めたほうがいいのではないでしょうか?
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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