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2万円で古いノートパソコンをテレワークマシンに再生する方法

交換前に今のHDDのデータをクローン

 さてパーツ交換ですが、メモリやSSDを購入する前にパソコンメーカー公式サイトにて製品仕様を確認します。最大メモリサイズやストレージの接続方式が記載されているので、記載されている仕様に沿ったパーツを用意してやる必要があります。  今回用意したパソコンでは、メモリDDR3最大16GB、SSDは2.5inchSATA6対応となっています。機種により、DDR3/DDR4メモリやSATA/mSATA/M.2など、さまざまな規格があるので購入前に必ず確認しましょう。  というわけで、今回用意したのがDDR3メモリ16GBとSSD1TB。メモリ1万2000円、SSD1万円ほどと新品パソコンを購入するより安価で用意できます。
ノートパソコン

今回用意したSSDは読込速度540 MB/s、書込速度500 MB/sとHDDに比べて5倍近く高速です

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1枚8GBのメモリを2枚交換し、合計16GBになりました

 当然ですが、このまま交換するだけではOSがないので起動しません。そこで役に立つのがクローンスタンドです。windowsを起動しながらクローンを作れるソフトもありますが、HDD/SSDをスタンドに刺し、ボタンを押すだけで簡単にコピーができるのでわかりやすいと言う点でもオススメです。クローンスタンドは3000円ほどで購入でき、普段は外付けHDD/SSDドライブとしても利用できるので1台は持っておきたいところです。
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クローンスタンドを利用する際には、クローンする側はクローン元と同容量かそれ以上を用意しよう

 クローン作成が完了したらノートパソコンから外した手順と同じ要領でメモリ、SSDを交換して起動確認。問題なく起動したら次はwindows7をwindos10へアップグレード。

今でもできるwindows10へのアップデート

 公式発表の無料アップデート期間は終わっているのですが、実は今でも無料でwindows10へアップグレードすることが可能です。公式サイトのwindows10ダウンロードサイトへアクセスしてツールをダウンロードしたらアップデートするだけです。これで最新のミドルレンジクラス並の性能を確保できるので快適にパソコンを利用できること間違いなしです。
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ツールをダウンロードからwindows10インストールソフトのダウンロードが可能だ

 最後に、ノートパソコンはデスクトップタイプと違い、カスタマイズできる範囲は非常に限られています。今回カスタマイズした富士通のノートパソコンは、メモリ、HDD、CPUの交換が可能ですが、交換できる範囲はメーカーやパソコンによりさまざまです。必ずメーカー公式ページを確認してから購入するようにしましょう。
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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