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麒麟・川島がゲームに熱中した少年時代「僕の人生にはファミコンが必要だった」

ゲーム発の喧嘩で、兄貴に矢を撃たれた

――著書のなかで、川島さんが思春期を迎えるころに遊んでいるソフト数が一気に増えた印象があります。制限が解除されたのでしょうか? 川島 スーファミが発売される頃には兄貴も高校生、僕も中学生。世の中に中古ゲーム屋が増えた頃ですから。もう親に頼らずとも、自分たちの判断でゲームの購入、貸し借りができるようになったのが大きい。もう学校・部活を終えたらゲームに没頭していました。部活がない休日は朝から晩まで……って書くとマズいかもしれませんが、中学時代はとにかくやっていましたね。 ――ゲーム時間の確保で、お兄さんと喧嘩にはならなかったんですか? 川島 めちゃくちゃしましたよ。兄貴の部屋にゲーム機があったので、一度片付けるのを忘れて「勝手にやんのはええけど、最後まで綺麗にしろよ!」と怒られて。僕も思春期だったので、「うるさいねん!」と反抗したら、兄貴が弓道の弓を取り出して構えたんですよ。さすがに威嚇だと思って半笑いで挑発していたら、本当に矢を放ちやがって、僕の顔の横にヒューン!と(苦笑)。「本気で殺しにきてる!」と逃げましたもん。兄貴、京都で弓道3位ですからね。 ――あははは。ゲームが加熱して喧嘩とかはありましたか? 川島 ありましたね~、思い出深いのはさっきも話しが出た『ファイヤープロレスリング』。やっぱり年齢差もあり、どうやっても兄貴に敵わないからボコボコにされるんです。兄弟だからこそ容赦ない。もう腹が立ってコントローラーを隠したら、兄貴が激怒。また弓を持って追いかけられて、僕の部屋の壁、弓道の矢でバンバンに穴が空いていましたからね(笑)。 ――本書のなかでは、ファミコンにまつわる“裏技”もよく出てきます。 川島 裏技だけを集めたムック本『大技林』(徳間書店)はよく買っていましたね~。でも、思い出深いのは“嘘技”です。本にも書いていますが、ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の「ウソテッククイズ」は本当に許せなかった。本当の裏技のなかに、一つ“嘘”が混じっている企画。  僕はスーパーファミコン版『ファイナルファイト』(カプコン)の2人同時プレイができる!と書いてあり、兄貴とお金貯めて買ったら嘘技だった……。兄貴と一緒に泣きましからね、子供を絶望に陥れたらアカンでしょ(苦笑)。  あとは『ファイナルファンタジーⅤ』(スクエア)のビッグブリッジの決闘で、あるコマンドを入力したら“ビッグブリッジからバンジージャンプができます!”という合成画像。あんなの載せるな!って思いましたもん。まぁ、それも思い出ですけどね(苦笑) <取材・文/日刊SPA!取材班>
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