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SNSで話題となった現代版「公衆電話」の正体。NTTドコモを直撃

街中の公衆電話とは種類が異なる

街中で見られる公衆電話(写真はイメージです)

街中で見られる公衆電話(写真はイメージです)

 それにしても、かなり進化しているように見えるが、従来のものと比較してどのように変化したのだろうか。 「じつは、『簡易公衆電話機』自体はサービス当初から現在まで何も変わっていません。あくまで、NTTが街中に設置している公衆電話とは、サービスの目的や利用場所が異なるため比較ではなく異なる種類の公衆電話としてご理解いただけると良いかと存じます」  NTTドコモのホームページによると、『簡易公衆電話機』は2011年の6月にサービスを開始した衛星公衆電話の端末で、「ワイドスターII簡易公衆電話サービス」とセットでしか利用できない電話機。NTTの電話機のように地上固定回線につながっているわけではないのだ。だから山奥や海上でも利用できるというわけだ。

スマートフォンが普及した現代では…

 しかし、近年では山奥でもスマートフォンの電波が届くようになった。現状における『簡易公衆電話機』利用のニーズはどのようなところにあるのだろうか。 「もともと携帯電話のエリア外で一般のお客様に通信手段を提供するためにサービスを開始しました。近年では沿岸エリアもほとんどが携帯エリア化され、登山客に人気のある山もエリア化が進んでいることから簡易公衆電話の活躍の場は狭まりつつあります」  つまり、出会える確率は限りなく低くなっていくということか。かなりレアな『簡易公衆電話機』。見かけたらかなりラッキーかもしれない。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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