クラファン175万円獲得のアイドル・森ふうか。神対応の極意は「ホテル時代に学んだ」
これまで活動の拠点だったライブがコロナ禍の影響で難しくなったアイドルたち。先の見えぬ状況で卒業・解散を決断するメンバーも少なくない。しかし、そんな中で前向きな再スタートを切っているアイドルもいる。この8月からソロアイドルとして活動を始めた森ふうかさんもそのひとりだ。
彼女はアイドルユニット「純粋カフェ・ラッテ」を今年4月に卒業し、事務所を退所。フリーランスのソロアイドルとして芸能活動を再開する際に、オリジナル楽曲と衣装制作のためのクラウドファンディングを行った。わずか90分で目標金額を達成、最終的に目標の約2.5倍近くとなる170万円以上の支援を集めたのだ。
彼女がファンから熱い支持を受けるのは、実はアイドル時代の“神対応”にあるという。それは、あの有名ホテルコンシェルジュとして働いたことが影響しているとか……。インタビュー前、「今日はよろしくお願いします! 森ふうかです!」と差し出された名刺はこのご時世にはありがたいマスク入り。こんなところから「とにかく相手に覚えてもらってこそ」のフリーランスアイドルの気概が伝わってくる。
――森さんは事務所に所属しないフリーランスのアイドルとして、8月に再スタートをきったわけですが、このコロナ禍の中で不安もあったのでは?
森ふうか(以下、森) それがなかったんですよ。たしかにライブは出来ないけど、私以外もみんなできない。特に大手が動けない今、小回り効いて動ける自分が“輝ける”チャンスだと思ったんです。他のアイドルがやることなくって任天堂スイッチの『どうぶつの森』をやっているの見ると、「どんどんやって! 私はみんながゲームしている間に、しっかり準備するぞ!」と思っていました(笑)。
――むしろ前しか向かない気持ちだったんですね。もともとアイドルになる前はホテルのコンシェルジュとして働かれてたそうですが、ちなみにどこのホテルですか?
森 あの、舞浜駅にある……。
――舞浜駅といえば、夢の国……そこのホテルということは、めちゃくちゃ一流じゃないですか!
森 接客業が本当に好きなんです。就職する前は、高校時代からマクドナルドで5年間働いてて、スタッフの技能コンテスト「オールジャパンクルーコンテスト」で東京山梨エリアで優勝させていただいたりしました。それから、さらに接客業のトップを目指すなら、あの“夢の国のホテル”しかないなって思って、専門学校で接客を学んで就職できたんです。
――マクドナルドの接客トップクラスてのも凄いですけど、ホテル社員の中でもコンシェルジュってのも皆やれる仕事じゃないですよね。
森 特に私が勤めたホテルはお客様の8割以上が記念日の利用で、プロポーズや結婚記念日など一生に一度の思いでいらっしゃる方が多かったんです。そういうゲストに対して、どういう対応すれば喜んでくれるのか、常に考える仕事でやりがいありましたね。
――でも、アイドルをやりたくて退職されたと。
森 そうなんです。21歳の時でした。オーディションの募集要項を見ると、年齢制限が「21歳まで」だったりして、アイドルになるならラストチャンスだなと思ったんです。それに占いを見てみたら、「今が12年に1度の幸運期!」など書いてあり、「人生変えるなら今しかない!」とアイドルの道に進むことにしました!
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