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クラファン175万円獲得のアイドル・森ふうか。神対応の極意は「ホテル時代に学んだ」

“夢の国”コンシェルジュ接客とアイドル接触は同じ!?

 21歳で有名ホテルコンシェルジュを辞め、あらためてアイドル業界を学ぶべく地下アイドルのスタッフとなった森さん。その後、撮影会をきっかけに知り合った芸能事務所に入リ、アイドル活動をスタートすることに。 森 最初は既にあるアイドルユニットの新メンバーという感じでスタートしたんですけど、よくある話で3か月で解散しちゃって。ただ、自分としても後から入った形なので「自分ならこうするのにな~」ってところが多かったんです。それで所属事務所に「自分にゼロからアイドルグループをやらせてくれませんか! メンバーのスカウトからプロデュースも全部やるから!」ってお願いして、2017年に『純粋カフェ・ラッテ』を作らせてもらいました。 ――自分もアイドルなのにメンバーのスカウトってのも凄いですね。 森 原宿の街角に立ち、スカウトもしたんですが……なかなか面接までは来てくれない。結局、初期メンバーは友達とか撮影会で知り合った人とか、めちゃめちゃ身内だったんですけど(笑)。 ――それでグループを始動して。ちなみにそれ以前から「接客のプロ」としてお仕事されてたわけですけど、ファンとの交流にもそれは活きましたか? 森 活きましたね! 心がけていたのは、物販とかに来てくださったファンの方が“何を求めているか”を瞬時に判断すること。「私にしゃべってほしい人」「自分がしゃべりたい人」「写真を撮りたい人」「ライブで盛り上がりたい人」とかいろいろタイプがあって、それを読み取って話すのことを心がけていました。 ――夢の国のホテルのスタッフとか、お客さんの顔とかすごく覚えてるって評判ですよね。 森 そうなんです。コンシェルジュ当時、お客さんについてのメモはめっちゃとりました! 毎回来ていただいたお客様の特徴とかお話したこととか書いて残して、2回目の予約いただいた時にそれをふまえて接客したり。アイドルになってからも、見た目や性格とか話した内容とか覚えて名前覚えるようにしてたんです。 ――そこから『純粋カフェ・ラッテ』はTOKYO IDOL FESTIVALや@JAMといったアイドルフェスに出演するなど、順調に成長していましたが、今年3月に活動休止。森さんも4月に卒業しました。これは正直コロナの影響もあったんでしょうか? 森 正直言って、コロナとはあんまり関係がないんですよ。ユニットとして目標に掲げてた「新宿RENYでワンマンを開催」「全国流通CDを出す」というのを2月3月と叶えたところで、メンバーと今後について会議したんです。あらためて話し合ってみると、それぞれ今後の夢や考えがあって、皆で考えた結果「ここからはそれぞれの道を行った方がいいな」ということになったんです。私も個人の未来を考えると、ここまでは根性論でやってきたけど、ここから先はそれだけではやっていけないなと思って、何度も迷ったんですが卒業を決めました。 ――もうひとつ上のブレイクは根性だけではどうにもならない。 森 あと、私は一生アイドルやりたいと思ってて、その夢を叶え続けるとしたらグループを率いてリーダーとしてやっていく方がいいのか? 別の道がいいのか? ということを考えたんです。自分の中に「ファンファースト」という考えがあって、グループのことももちろん大好きだったんですけど、自分のファンが長く推せて幸せにするのはそっちかな、と思ったんです。ユニット辞めるのはファンも悲しいと思うけど、それを超える感動や楽しさを与えて、幸せにできるって自信があったんで卒業を決めましたね。
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コロナ下ではお金の話をした方が良い
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