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クラファン175万円獲得のアイドル・森ふうか。神対応の極意は「ホテル時代に学んだ」

コロナ下ではお金の話をはっきりした方が安心して推せる

 フリーでの活動を決めたものの、それまでの衣装や楽曲はもちろん前事務所のものなので一切使えない。森さんは再びアイドルとしてステージに立つため、最低必要なオリジナル曲と衣装を制作するためにクラウドファンディングをスタート。それも1か月で集めるつもりだった目標金額65万円は開始90分で達成! 彼女を待ち望むファンの期待値の高さを見せつけた。 ――フリーになって、まずクラウドファンディングからスタートした理由は? 森 正直言って、資金がなかったからです(笑)。 ――ぶっちゃけ、以前は給料どれくらいもらってました? 森 ギリギリ一人暮らし出来る程度ですね。バイトはしてなかったです。 ――バイトしなくて一人で住めるのは、いわゆるライブアイドルではちゃんともらえてる方に入りますね(笑)。 森 バイトせずにアイドルの活動だけで生活する、というのは自分でも決めていて、バイトする時間があったら「自分に何が足りないんだろう?」と考える。上乗せするための努力をするようにはしてましたね。 ――いざ、フリーになって大変なことは? 森 請求書とかお金のことは全部やらなきゃいけないことですね(笑)。イベントに出たりするのにしろ、出演料のシステムなんか初めて知りましたし、曲や衣装作ったりするのは好きなんですけど、それにいくらお金かけて作ってるのかとかは勉強ばかりですね。あとクラウドファンディングのリターンを送る時のゆうパックの送り状なんかも200人分くらいぜんぶ自分で書いてますし、お仕事のメールのやりとりも全部自分でやったりしてます。 ――事務作業もぜんぶ自分でやってるんですね。 森 事務所を介さなくなって「フリーになってめっちゃ稼いでるでしょ?」って言われるんですけど、初期費用だけで100万円かかってるし、「じゃあ同じことやってみて!」って言いたいです(笑)。クラウドファンディングも、出来るだけファンにリターンを返したいと思ってるので、ぜんぜん稼いだ感はないですね。ただ、ファンに支えてもらってる実感は前より感じます。 ――事務所がないことでファンとの距離は変わった感じがしますか? 森 ファンとの距離は近くなりましたし、クラウドファンディングをやって気づいたのが、生々しい言い方ですけど、自分の使ったお金が衣装や楽曲になってるってのはファンからすると安心なんですよね。 ――「100%推しに渡ってる」ということですね。 森 そうなんです(笑)。使い道がはっきりしてるので、応援しがいがある。ファンからするとこのコロナの時期にアイドルたちが生活できてるのか不安に感じてると思いますけど、フリーだとストレートにわかるんですね。私も自分で「今はクラウドファンディングにお金使ってほしい。それがいちばん助かるし支援になる」って言ってます。アイドルだとお金の話とかしづらい空気があると思いますけど、こういうコロナ禍の状況だとむしろはっきりお金の話をする方が安心して推せるんじゃないかと思います。
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