エンタメ

コロナ禍で実現したライブ開催。観客1名、オンラインゲーム内、バラード限定etc.

米津玄師:日本人初のフォートナイト内バーチャルライブを開催


 8月7日、アーティストの米津玄師は、登録者が世界で3億5000万人を超えているバトルロイヤルシューティングゲーム『フォートナイト』内で、異例のバーチャルライブを行った。  米津が登場したのはゲーム内の「パーティーロイヤル」と呼ばれるイベント。ゲーム上で作成したアバターを操作し、仮想空間内のスクリーンに映し出された映像を見て、ライブを擬似的に楽しむというものだ。映像を観ながら、アバターを通して旗を振ったり、ダンスしたりと観客同士で場を共有できるという点では、実際のライブ会場と楽しみ方が共通する部分もあり、ライブをリアルタイムで配信する単純な配信とは一線を画した体験になったという感想も多かったようだ。  ゲームのダウンロードや基本プレイは無料で、スマホでも利用が可能なため参加までの障壁も低い。ライブの視聴ももちろん無料だ。「待ってくれている人を残して、ばらばらになって、捨てざるを得なかったライブツアーに代わるものを探した結果、実験的にこういう形でライブをやってみようと、そう決断するに至りました」とライブ内MCで話した米津に、多くのファンは勇気付けられたことだろう。

X JAPAN、Toshi:採算度外視、ファンへの愛で断行したマンツーマンライブ


 X JAPANのヴォーカルToshiは、観客1名に向けてライブをする異例の完全マンツーマンライブ『たった一人だけのコンサート「運命」龍玄とし』を9月22日に開催した。抽選で選出された観客1名を前に、Toshi側が用意したリストの中から観客が選んだ2曲を含む、合計4曲を演奏するという内容であった。  今回のマンツーマンライブの会場は、1632席を有する「東京オペラシティ コンサートホール タケミツ メモリアル」。4部編成で観客の合計は7名、チケットは1名あたり3万円のため、会場の大きさと併せてみても、採算度外視での開催であろうことは想像に難くない。本人は「僕がそのアーティストのファンだったら、今こんな時だからこそ何をして欲しいか、と考えていたら、たった1人だけのコンサートを思いつきました」とコメントしている。  ――この先コロナが収束したとしても、その後のライブのあり方は大きく変わるであろうと言われている音楽業界。だが、どんな状況にあっても常にベストを尽くそうとするアーティストたちの情熱は、ファンの心を明るく照らし続けていくことだろう。<文/A4studio>
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