10対1で喧嘩、敗北をきっかけにゴリマッチョへ
画像は、DJマルコのYouTube動画『【筋トレ】21歳のトップフィジーカの肩と腕トレ!』より
見た目にインパクトが強いのは、やはりその
マッチョボディの効果だ。筋トレを始めたきっかけも、やっぱりケンカ絡みだった。
「
中学の時に10対1でケンカしたことがあったんですけど、その時はやられちゃったんですよ。その頃はまだ細かったんで、『体がデカければ10人でも相手できるんじゃないか』って考えちゃって(笑)、それから。16歳から本格的に始めて、半年後にはゴリマッチョになってました。自分、筋トレに関してはマジメなんですよ。この体は努力で作りました。
いつ、誰とケンカになるか分からないじゃないですか。米軍関係とか、クラブのセキュリティの外国人とか、やっぱみんなデカいんですよ。そんなのとケンカになっても大丈夫なように、ひたすら体をデカくしてましたね。デカくなるとパワーも自然とつくんで、今は
ベンチプレスも150kgぐらいあげられるようになりました」
ベンチプレスで150kgと言えば、ものすごいパワーだ。そんな体の持ち主が格闘技にちゃんと目覚めたのは、やはり朝倉未来のYouTube企画に出演したことだった。
「未来君とYouTubeの企画でスパーリングした時も格闘技経験は全くなくて、筋トレのみでした(笑)。実際やってみて、未来君は腰がすごく強いなと思いましたね。何度かテイクダウンにトライしてみたんですけどなかなか取れなくて、結局はぶっ飛ばされるっていう……。やっぱ、プロの人ってすごいなと思って、そこから自分も格闘技をやり始めました。
自分のフィジカルには自信あったんで、正直『勝てるんじゃね?』っていうのも少しはあったんですよ。でもやってみたら全然ダメで。
上には上がいるなって思って、ちゃんと格闘技をやらないと、と思いました。地下格闘技では、ケンカ自慢のヤツには全然勝ってたんですよ。一度、米軍のヤツと当たったこともあって、その時も何とか判定で勝ったんです。でも、プロの人には技術で全然勝てないんだなと。
でも豊橋にはMMAのちゃんとしたジムがなくて、THE OUTSIDERとかにも出てた先輩2人に誘われて学校の道場みたいな場所を借りてひたすら練習してるって感じです」
「どんなことがあっても上等」のDJマルコ(右)。画像は、DJマルコのYouTube動画『街の喧嘩自慢が、喧嘩自慢のコメントを返してみた』より
そんな経歴を歩んできた彼が、ついにプロデビューを果たす。自信はアリアリだ。
「今度のDEEPでの試合がプロデビューということになりますけど、朝倉兄弟のマネージャーをやってる宮島君にDEEPを紹介してもらって出ることになりました。宮島君は豊橋でも一番憧れの先輩で、メシとかもよく行かせてもらってて。彼のおかげもあって、今回の出場は『今の実力を見せる時が来たな』という感じです。
未来君の動画に出た時とは全く違うんだぞというところを見せられると思います。
今、得意なのはレスリングです。タックルで相手を持ち上げて、リングに叩きつけるのがすごく好きで。そこからマウント取ってフルボッコ。
今回の相手にですか? 全然できますよ。相手は眼中にないんで。今回、DEEPでのデビューなんですけど、自分の実力でどこまでやれるかですね。DEEPフェザー級の上位陣にも勝っていって、最終的にRIZINに出たいですね」
RIZINでフェザー級ということは、最終的には“彼”にたどり着きたい、ということだろうか?
「未来君との対戦ですか? いやー、僕がRIZINに出られるようになったとして、そこまで行く頃には彼は引退してるんじゃないかと思うんですよね。彼は11月にタイトルマッチをやって、『30歳までには引退する』って言ってるんで。彼が30歳になる頃には自分は25歳とかなんですけど、戦うことはないんじゃないかと思ってます。
RIZINに出られたら、最終的には
世界の強豪と戦いたいです。その上でベルトを巻けたら最高ですね。今回のDEEPはその第一歩なんで、楽しみにしててください。
判定は絶対にないんで」
自信満々のDJマルコ。ところで、リングネームの「DJ」とはどういう意味なのだろうか?
「自分のこれまでの人生が何でも上等すぎて、
『どんなことがあっても・上等』の略でDJです」とのこと。今回の一戦でも上等なフルボッコを見せて、トップまで突っ走るのか注目だ。<取材・文/高崎計三>