更新日:2020年11月21日 11:31
仕事

Uber Eatsと各フードデリバリーサービスの配達報酬を比較。稼げるのは?

【Uber Eatsとfoodpandaの比較】働き方の自由度が大きく異なる

エミリア

ピンクの制服とパンダのロゴが可愛らしいfoodpanda。写真は、エミリア・ヴィフ・チェンコさん(Twitter:@Emiria_v39)

 Uber Eatsとfoodpandaで配達員をしている、エミリア・ヴィフ・チェンコさん(Twitter:@Emiria_v39)はUber Eatsのメリット・デメリットについてこう語る。 「Uber Eatsは加盟店も多くて、日本だと今1番利用者が多いのでお仕事自体も多いです。マクドナルドなら2km圏内で回れますし、色々な所から“鳴る”(配達リクエストが入る)ので土地勘がない方や、あまり遠くに出られない方でも自分の最寄り駅付近や詳しい場所での稼働が可能です。  だけど配達員も多いので、全く鳴らない暇な日も出てきます。駅周辺にUber配達員が固まってたりすると全然取れない日もあって……。それからUber Eatsは長距離配達の配達料金が安いですね。“ダブル”配達(1つの店で2件の配達を同時に受けること)もあまり見合わない金額かなって思います」(エミリア・ヴィフ・チェンコさん、以下同)  一方で、foodpandaについては……? 「pandaはお洒落な加盟店が多く、女性のお客様も多かったりするので会話が弾んだりしますね。シフト制で流れてきたシフトを自分で選択してお仕事をするのですが、時給保証もあるのでもし鳴らないなって日があったとしても安心です。  だけどUberに比べて配達範囲が狭いのがデメリット。まだサービスが始まったばかりで徐々に広がってきているとはいえ、自分の土地勘がない場所で配達しないといけない配達員が多かったと思います。  また、時給保証がついていますが、応答率によっては対象外になったりします……なのでUberよりも確実に応答しなければならないですね」  さらに、アプリ上ですぐにでも仕事を開始できるUber Eatsと比べ、「シフト制であること」は隙間時間を利用して働きたい人にとってはかなりネックなようで、 「急に働きたいと思ってもシフト自体が少ないので、配達員の人数が溢れている印象ですね。貴重な時間を有効的に使おうと思った時に融通が効かないので、主婦の方には不向きかなと思います。特に昼時は人気なのでシフトがなかなか取れません……。  ただ、1回の配達単価がUber Eatsより高いです。Uber Eatsは配達が終わってから金額表示なのに対して、foodpandaは報酬金額と配達先が最初に表示されるのがわかりやすい。金額を見てから配達リクエストを受けるか決められるのはありがたいですね」  今後配達エリアが広がり、さらにシフトの数が増えていけば配達員にとって魅力的な仕事になるかもしれない。

【Uber Eatsと出前館の比較】待機時間のアプリ起動が勝負の分かれ目

 Uber Eatsと出前館で配達員をしたことがあるゲンさん(Twitter:@gen_UberEats)にメリット・デメリットを聞いた。  両者はそもそも依頼の受け方の仕組みが異なるという。 「Uber Eatsは注文依頼が最初から個人に割り振られ、1分の間に受けるかキャンセルするか選択できます。だけど出前館の場合はエリアごとにオンラインの配達員に一斉に送られて、早押しで注文を受けるというシステムです。この違いは大きいですね」(ゲンさん、以下同)  Uber Eatsでは焦らずにピックするお店を把握して注文を受けることができるが、出前館は早押しのため、注文依頼がきても瞬時に無くなってしまうとか。さらに報酬と配達のしやすさについてこう話す。 「Uber Eatsはやはり配達員が多いので、注文依頼がなかなかこない日があります。そして距離にもよりますが、単価が低く感じます。  出前館のメリットは、1配達単価が600円(注:大阪の場合)と固定されていて、さらに距離が登録エリアの駅から約2km以内の注文依頼しかこないことですね。また、注文依頼を受けた時点で、お客様の住所も分かるので複数の配達もしやすいです」  ゲンさんは、「待機時間に配達アプリ以外で携帯を使用する方はUber Eats、出前館のアプリを常に起動して待機できる方は出前館が合っていると思う」と話す。  その理由は、出前館の場合、配達リクエストが早い者勝ちなので、他のアプリやサイトを開いていると確実に間に合わないからなのだとか。  ゲンさんは待機時間に違うアプリをしたいことから、「時間単価は出前館の方が高くなるのですが、結局Uber Eats優先になってしまっている」そうで、そもそものシステムが自分に合っているかどうかも選択の基準になるのかもしれない。
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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