更新日:2020年11月21日 11:31
仕事

Uber Eatsと各フードデリバリーサービスの配達報酬を比較。稼げるのは?

【Uber EatsとWoltの比較】異なる運営のサポート

 さっくさん(Twitter:@sakku_20200420)は、Uber EatsとWoltで配達員をしている。 「Uber Eatsのメリットは、とにかく自分の好きな時間に働けること。そして『クエスト』と呼ばれる仕組みがあることですね。月~木、金~日に20から80程度の配達目標を立てて、それが達成したら報奨金が1000円~2万円程度もらえます。  さらに雨の日は『雨クエスト』という加算があったり、地域によっては、昼食・夕食どきの時間帯など、ピークタイムに加算があったりするのも良いところです。  デメリットとしては、その『クエスト』はどんなに予測を立ててやっても外れることがあることです。たとえば最悪の場合、木曜の夕方に『あと5軒足りない』なんて焦って事故を起こしてしまったという例も聞きます」(さっくさん、以下同)  思い立った時に自分の目標に応じて稼ぐことができるのがUber Eatsだと話すさっくさん。一方で、Woltは報酬は良いものの課題が多いという。 「Woltは長距離の配達で稼げるのが魅力ですね。また、予約して稼働するとオンライン時間保証が付くのもメリットです。ただ、この『時給保証制度』は毎週水曜の午前10時に予約ができるのですが、いつもライブのチケット予約のように1分ほどで無くなってしまうんです。そこは難点ですかね……。また、Uber Eatsは電話でサポートが受けられますが、Woltは事故などの緊急時以外は電話サポートが受けられないのが欠点。ただ、サポートセンターからのメッセージは丁寧で速いので緊急事態でなければなんとか……。  ちなみに、私は“聴覚情報処理障害”という軽度難聴を患っていますが、Uber EatsとWoltではUber Eatsの方が働きやすいです。Uber Eatsには、聴覚に障がいがあることを、店舗やお客様に通知することができるようになっていますが、Woltにはそういった仕組みがないので」

複数の掛け持ちが配達員たちのトレンド

 現状、配達員にとって「自由に手軽に稼ぐ」という部分ではUber Eatsが最も便利である印象を受けた。  とはいえ、新しいフードデリバリーサービスは、今後エリアやサービスを拡充する可能性もある。そのため、多少不便な点はあっても「他の配達員より有利になるように使用感を掴んでおきたい」という認識がある。  また、サービス自体の認知度が低い今は配達員確保を目的に報酬が高めに設定されているため「稼げるうちに稼ぎたい」という狙いもあるだろう。  配達員をメインに稼ぐのならば今回話を聞いた人たちのように「Uber Eats+もう1社」、会社員の副業という観点ではフレキシブルに働けるUber Eatsを選ぶのが無難かもしれない。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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