更新日:2020年11月28日 16:27
エンタメ

森山未來×勝地涼がボクサー役で共演「壮絶な試合シーンにはクレバーさが必要」

未來くんは、僕とは全然違う道をどんどんすごいスピードで走っていく(勝地)

――ということですが。勝地さん。
未來くんは、僕とは全然違う道をどんどんすごいスピードで走っていく(勝地)

『アンダードッグ』より

勝地「そうですね(照)。僕ら最初に出会ったとき、高校生の役だったんですよ」 森山「15歳と17歳だったっけ」 勝地「そのときに未來くん、すでに17歳の貫禄じゃなかったんです。もう出てたんですよね、個性というか、個が! その時からの付き合いですけど、同じ役者という道を歩いてはいるけれど、未來くんはダンスで自主公演をやったり、海外に行ったり、僕とは全然違う道をどんどんすごいスピードで走っていくというか。ずっと背中を見ながらかっこいいなと思ってきました。自分のスタイルを貫き通している未來くんを、尊敬しているし、僕も信頼しています」

今もがいている人に観てほしい

――最後に公開へメッセージをお願いします。
今もがいている人に観てほしい

『アンダードッグ』より

森山「ボクシングを題材にしていますが、日常生活のなかでも立ち上がりたくても立ち上がれないメンタルになることってありますよね。でもそこにずっと居たいわけじゃない。そこから立ち上がるのに、自分で見つけるのか、誰かに掬いあげてもらうのか分からないけれど、いずれにしろ、すごく背中を押してくれる映画になっていると思います。4時間半とかあって、なかなかヘビーですが(笑)、足を運んでもらえたら嬉しいです」 勝地「誰しも、『こんなはずじゃなかった』って感じた経験があると思うんです。僕もそうです。本当はもっと二枚目俳優で、あまりコメディもやらずにと思ってましたから(笑)。でも自分が思っていないところで、何かを掴む瞬間もあったりするから人生は面白い。  人はいろんな経験をしますが、特に今はもがいている人が多いと思います。自分も仕事ができなくてどうなるんだろうと思ったりもしました。僕自身、この映画を観て、足立(紳)さんの脚本を読んで、勇気づけられました。上からとかじゃなく、少しでも背中を押せたらなと思います」 (C) 2020「アンダードッグ」製作委員会 <文・写真/望月ふみ>
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】オフィシャルサイト
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