更新日:2020年12月08日 15:38
ライフ

「インナーダウン」ユニクロ、無印良品、ZARA、TAIONを全部買って比較

▼taion/タイオン

クルーネックボタン インナーダウンジャケット 5600円
クルーネックボタン インナーダウンジャケット

クルーネックボタン インナーダウンジャケット/TAION

 さて、続いて専業ブランドtaion。4万枚売った記録を持つインナーダウンのモンスターブランド、最近ではアーバンリサーチなどをはじめセレクトショップでもこぞって取り扱われており、広い客層に支持されています。  taionは公式ホームページでも書かれているとおり「インナーダウン」を追求しているため、細くスマートな作りになっています。後述するZARAなどは「アウターとしても使えるしインナーとしても使える」と両刀使いを意識していますが、taionは「インナー向けだから細いんです! 間違えないように!」と言わんばかりに説明文にその旨を書いてあります。  実際、着用するとそこまでピタピタと細いわけではないですが、確かにスマートな作り。とてもダウンとは思えないほどです。インナーに入れた際にももたつきがなく、コートの中にスムーズに入れることができます。  ダウン混率もダウン90フェザー10になっており、650フィルパワー。これらの数字は一般的に高級ダウンに属するレベルです。無印には適わないですが、5000円でこの品質が実現できるのは専業ブランドならでは。

「インナー」として機能に特化

 ただ、パーテーションが少し気になりました。他3ブランドすべてが「ダウンのパーテーション」を少なく見せているのに対して、taionはパーテーションが細かく多い。そのためモコモコとしたダウン感が強く、見た目にはあまりよくない印象。このへんは「インナー用として作ってるから」と見た目よりもダウンが動かないように固定するためパーテーションを多くしているのかもしれません。  フロントデザインは4ブランドの中で唯一、シルバーカラーのスナップボタンを使っています。これが案外かっこいい。特にコートのインナーなどに入れた際、開いた部分からちらりとこのシルバースナップが見えるといいアクセントに。ツヤ感を少し消したマットな風合いで高級感があります。このへんもインナーにしたときに「映えるように」と意識していることがうかがえます。  以上、諸々を見ていくと「サイズ感やちらり見えるスナップボタンなど純粋にインナー用としては最強」だと思います。その分、アウターとして使うとやや他ブランドよりは劣るかなという印象です。  ちなみにこちらは無印の「ポケッタブル」に対して、収納は「パッカブル」です。
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サスティナブルを意識したZARA
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