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夫の実家で義母と大バトル、そして離婚。年末年始の帰省はつらい

夫の実家で義母と大バトル

帰省うつ 数年前、娘と夫の3人で暮らしていた田中真理さん(仮名・20代)は、娘も産まれたばかりで両家共に帰省しない予定でいた。しかし、マザコン夫が言った。 「帰省しないなんてありえない、お前は親不孝者だ! 娘を産んだのは親孝行するためだ」  そこで、田中さんは生後5か月の娘を連れて、渋々行くことにしたという。そして帰省前日、夫が唐突に……。 「娘に対する配慮もなく朝4時に出発するというのです。しかも、夫は仕事を理由に準備すらせず、すべて私に任せっきりでした」  前日から、すでに苛立っていた田中さん。旦那の実家に到着すると、義母が車のドアを開け、娘だけを抱き上げて家の中に消えていったという。元々義母は失礼な発言ばかりで、他人への配慮が一切なかった。自分が最優先されないと気が済まない性格だったので、ここまでは田中さんの想定内だった。 「朝食を義家族と一緒に取りましたが、その間も娘は義母が抱っこ。朝が早かったこともあって娘がまだ寝ていたこともあり、そのまま起きるまで抱っこしてもらうことにしました」  朝食の後片付けを行い、夫はリビングでテレビを観ていたので娘を見ておくよう頼んだ田中さんだったが……ここで驚愕の出来事が襲い掛かる。 「片付けが終わってリビングに行くと夫は寝ており、義母が乳を娘に吸わせようとしていたんです。言葉を失いました。人間はあまりに驚いたときって、声がでないんだなって」  その後も、娘を預かろうとしても渡してくれない義母。仕方なく、監視のため義母の近くにずっといた田中さん。夫は寝ているし、話しかけても義母は田中さんを完全無視。苦痛の時間だったという。 「ここまでで、帰りたさMAXでしたが、お昼ご飯を食べているときに、これを上回る悲惨な事件が起こりました。娘は離乳食を始めたばかりだったので、この日は離乳食を休む予定でした」

義母の行動はエスカレート

 義母が離乳食の話を始め、田中さんは念入りに離乳食について説明したのだが……。その5分後。 「義母が『娘ちゃんも食べたいよね? ママの我儘に付き合わされて可哀相』と嫌味を言いながら、自分が1度口に入れて噛み砕いたものを娘の口に入れました。もう、今思い出すだけでもハラワタ煮えくり返る思いです。すぐに娘を引き離し、口の中を綺麗にしました。クソババア……と喉元まで出かかりましたが、心の声が漏れそうになったのも、その日が初めてです」  義母は謝ることもなく、「娘ちゃんも口開けたし食べたがっていた」と、田中さんを責め続けた。 「条件反射で口を開けるのは当たり前だろ、と思いながら、夫に助けを求めても『俺も小さい頃そうしてもらってた。お前は常識に囚われ過ぎだ。虫歯くらい誰でもなるから気にするな』と、完全に義母の擁護をしていました』  怒り爆発の田中さん。もう何を言っても意味がないと呆れ、頼りにならないマザコン夫を放置して娘を連れて帰宅した。田中さんは最後に、もう2度と娘を義母に会わせることはないと言い切った。  それが直接のきっかけではないが、その後もいろいろあって田中さんは夫と離婚。今は幸せな毎日を過ごしている。  帰省することが、楽しいことだけではないのだと思い知らされるエピソードだ。ともあれ、コロナ第三波が到来している今年の年末年始。家でまったり、ストレスフリーな状態で過ごしたいものだ。<取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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