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コロナ長期化でうつ病リスク増大。ストレスフリーになれる5つのコツ

 収束の見えない新型コロナでのストレスと生活様式の変化は、私たちの心身をじわじわと蝕み、意外な不調として表れるという。「コロナうつ」について精神科医を取材。最悪のケースを防ぐためにも我が身を総点検し、異常を察知しよう! 男の[体調不良]総点検

コロナ長期化でうつ病リスク増大。意識的にストレスフリーを心がける

「10月の自殺者が前年より約40%も増加」という衝撃のニュースが流れた。特に中高年世代に対して、「気が緩み始めている今だからこそ、メンタルに注意してほしい」と警鐘を鳴らすのは、精神科医の樺沢紫苑氏だ。 「そもそも中高年は、体力や気力が衰えてきているのに、それを自覚できず若い頃と同じような無理をして心身の疲労を溜めてしまう人が多い。それに加え、コロナ禍の不規則な生活・運動不足・ストレスによって、幸せホルモンのセロトニンが枯渇してうつを発症するリスクが高まっています」
樺沢紫苑氏

樺沢紫苑氏

 また、「冬季うつ病」という病名があるように、うつが増え続けるリスクは高いという。 「セロトニンは太陽を浴びることで活性化しますが、冬場は日照時間が短くなる。そこに第3波到来によるコロナの長期化ストレスが重なってきます。人間はつらいことも期限が決まっていれば頑張りが利くのですが、終わりの見えないストレスには弱いんです」  収束が見えない中で、ストレスをゼロにはできないが、ちょっとした心がけや工夫でストレスフリーになれるコツを挙げてもらったのが下記のリストだ。 「寝る前にその日あったいいことを3行で日記につけると、ポジティブな記憶だけが強化されてオススメ。嫌なことがあったときは、何度も愚痴を口にすると記憶が定着してしまい逆効果です。『まあ、いっか』や『しょうがない』などの切り替えワードを口癖にして忘れるようにしましょう」  手遅れになる前に、メンタルを整えて疲れないカラダをつくろう。

<疲れないカラダをつくるストレスフリーな心がけ>

・起床後1時間以内に15分間の散歩をする ・寝る前に「3行ポジティブ日記」をつける ・愚痴を言うのは1回までにする ・「まあ、いっか」「しょうがない」で切り替える ・食事中は一口ごとに箸を置く 【精神科医 樺沢紫苑氏】 日本一アウトプットする精神科医として幅広く活躍。著書に『精神科医が教えるストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)など <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/田中智久 モデル/板倉光隆>
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