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お年玉にまつわる悲喜こもごも。5000円もフンパツしたのに

 子どもたちにとって、年始にいちばん楽しみなことと言えば「お年玉」。だが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、手渡しではなく「現金書留」で送る人もいるようで、文房具屋でも大きめのお年玉袋をよく見かける。  お年玉をあげる側も相手の喜ぶ顔が見れないことは残念かもしれない。お年玉には、それだけのドラマがある。今回はお年玉にまつわる悲喜こもごもを紹介したい。

携帯電話を買ってもらった矢先、お年玉が携帯代に消えたワケ

お年玉をもらう子供の手

※写真はイメージです(以下同)

「当時はスマートフォンもなく、携帯電話を持つことが憧れの時代でした」  百田友さん(仮名・30代)がこう切り出した。中学2年生の冬、百田さんの好きな女の子は携帯電話を持っていた。「毎日やり取りしたいなー」と思い、親に携帯電話を買ってほしいと頼み込んだ。 「テストの成績が良かったらいいよ! って言われました。過去いちばん良い成績を取らなければならないくらい苦しい条件だったのを覚えています」  百田さんは猛烈に勉強し、条件をクリアした。 「好きな子のためだと、いつも以上の力が出せるんだなって思いました(笑)。見事、親から人生初の携帯電話を買ってもらうことができました。あまりにも嬉し過ぎて、友達に自慢し、好きな子とも携帯番号の交換に成功したんです」  この瞬間は頑張って良かったと思ったという百田さん。しかし、悲劇はすぐに訪れる。 「冬休みに入り、携帯電話を弄っていたら当時人気のアイドルの広告が目に入りました。試しに見てみると過激なものばかり! テレビでは服を着ている姿しか見たことがなかったのに、思春期だった俺は大興奮です」  まるで、知り合いのお姉さんが突然脱いだ姿を見てしまったかのような気分だったと笑いながら話す。しかし、それはデジタル版で525円するもので、「まぁ、いいか」という気持ちで購入してしまったという。 「そのデジタル写真集があまりにも良くて。当時人気のグラビアアイドルたちの写真集を次から次へと購入していったのです。男性なら誰もが経験あるんじゃないかな。いつの間にかハマってしまっていました」

口が避けても言えない秘密

 そして正月になった。百田さんは、お爺ちゃんやお婆ちゃんなど親戚からお年玉を貰いウキウキしていた。今年は何を買おうか悩んでいた頃だった。「友~! ちょっと来なさい!」と怒声が響く。 「呼ばれて行ったら携帯電話の料金表を見せられました。金額は、なんと5万円です。当然両親からは何を買ったのか、コンテンツ料金が4万5千円って何に使ったの!? と聞かれましたが、まさかグラビア写真集だとは口が裂けても言えませんでした」  貰ったお年玉はデジタル写真集代に消えた。そして、勉強を頑張ってやっと手に入れた携帯電話は没収となったのだ。  好きな子ともメールができなくなり号泣した百田さん。この日をきっかけに、何事も計画的に考えようと反省したそうだ。
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奮発して5000円も包んだのに…
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