千原ジュニアの”笑いの大辞典”制作秘話を大公開
―[大J林]―
『週刊SPA!』誌上で3年3か月にわたって連載された『大J林』が、12月18日についに書籍として発売開始! 今回はそれを記念して、〝笑いの大辞典〟を編纂した千原ジュニアのインタビューを3回にわけてお届けする。632ページ、220もの新語・造語が詰まったこの『大J林』は、いったいどのようにして生まれたのか?

多種多様な語句が揃う圧倒的バリエーション!”がさつ”な人へのプレゼントにも?
芸人・千原ジュニアを生んだ【ネコポニー】
――では220もの新語・造語のなかでも、特に印象に残っているものを挙げていただきたいのですが。
ジュニア 【残酷ザッピング】なんていうのはもちろんやられてるだろうし、逆に気付かないうちに自分でもやっていると思うんですよ。
――【残酷ザッピング】は当時2歳4か月だったジュニアさんの息子が、テレビに映っている飯尾さんがまさにこれからボケる! という瞬間にテレビのチャンネルを変えた、というエピソードから生まれた造語ですね。意味は「子どもはときとして、とてもひどいことをする」というものでした。
ジュニア 例えばニュースを観ていて、国内ニュースが終わり海外のニュースになったのでザッピングしたという視聴者がいたとします。しかしニュースキャスターからしたら、次の海外ニュースでは国と首相の名前がむちゃくちゃ言いにくい。それを噛まずに言えるのかがキャスターにとってはクライマックスなわけで、その瞬間にチャンネルを変えることはキャスターにとっては残酷ザッピングなんですよ。
僕はフィギュアスケートにまったく興味がないから「今まさにトリプルアクセル!」というときにチャンネルを変えてたでしょうし、プロ野球でも「9回裏2アウト満塁、スリーボール・ツーストライク。ピッチャー、最後の球を投げた!」という瞬間に変えてたと思うんですよ。
――そう考えると、この世は残酷ザッピングで溢れてますね。
ジュニア いや、ホンマに。あとは【ネコポニー】とか。これは「トラウマ」ほど衝撃的でもセンセーショナルなことでもない、それこそ【ネコポニー】ぐらいの経験によって人は形成されているんじゃないかと。そんな造語を作ったこともありました。
――これはみんなも経験しているでしょうし、凄く汎用性がありますよね。
ジュニア あとネガティブなものではなく、いい結果をもたらすネコポニーもあると思うんです。
例えば吉本に入って最初に背中を見させてもらったのが板尾さん。これはいまだに忘れもしない、一緒に御堂筋を歩いているときに「フレッシュチーズ」と書かれたトラックが信号待ちしてて。それを見た板尾さんが、誰に言うでもなく「チーズはそもそも腐っとんのにフレッシュってどういうことやねん。腐りたてってことか」とつぶやいたんです。
それを聞いた僕は「やっぱ、そうっすよねえ。それでいいんですよねえ」と大きく頷いたのを覚えてますね。だからその板尾さんのつぶやきは、僕のネコポニーなんですよ。それがあるから、今の芸人・千原ジュニアがあるというか。
<取材・文/村橋ゴロー>
―[大J林]―
<著者プロフィール>
’74年3月30日、京都府生まれ。15歳で実兄せいじと千原兄弟を結成。現在は『にけつッ‼』(読売テレビ)、『世界くらべてみたら』(TBS)、『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)、『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)、『千原ジュニアと九州で人気番組を創る番組』(九州朝日放送)、『ABEMAニュースショー』(ABEMA TV)など数多くの番組にレギュラー出演中。 YouTubeチャンネル『千原ジュニアYouTube』、『ジュニア小籔フットのYouTube』も配信中。『週刊SPA!』誌上では直筆4コマ漫画「囚囚囚囚」を連載中
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