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千原ジュニアの新たな造語「デコの上のほうで前髪揃えてる」

―[大J林]―
 『週刊SPA!』誌上で3年3か月にわたって連載された『大J林』が、12月18日についに書籍として発売開始!前人未到の〝笑いの大辞典〟を編さんした千原ジュニアのインタビュー、今回は最終章である後編をお届けする。  『大J林』編纂後に生まれた最新の造語や、SPA!本誌で連載中の4コマ漫画『囚囚囚囚』についての苦労話などをジュニアが激白した!

連載終了後も生まれ続ける「新語・造語」

――連載は終了しましたが、新たな造語ってあったりされますか? ジュニア 最近よく使うのは、【あいつ、意外とデコの上のほうで前髪揃えてるからなあ】ですね。意味は、「パッと見しっかりしてそうなのに、意外とあいつアホやなあ」です(笑)。 ――どんなエピソードからその造語は生まれたんですか? ジュニア 今、僕についてる新人マネージャーでマリオっていう名前のヤツがいるんですよ。マリオはいつも、ごっついリュックを背負ってて。それでタクシーに乗るとき、まずマネージャーであるマリオに行き先を言ってもらわないといけないので、マリオが先に乗るんです。で、マリオは必ず左足から乗るんですよ。  でも、左足から乗ったためにでっかいリュックが邪魔になり、毎回車内で一周する。右足から乗ったらスッといけるのに。ていうか、まずリュック下ろしてから乗車せぇや! この前なんか狭いロケバスに左足から乗って車内で2周してましたからね(笑)。 ――2周も(笑)。 ジュニア 早稲田大学を出て今や難関とされる吉本興業に入って一見できるヤツかと思ったら、【意外とデコの高いとこで前髪揃えてるヤツ】だったんです。でも、あんまりマリオを責めてもかわいそうなので、ある番組の収録の際「ここのAD、意外とデコの高いとこで前髪揃えてるで」とマリオを励ます意味でこんな話をしたんです。 「あのな、緊急事態宣言の出るちょい前、初めてマウスシールドをしてロケに出た際、中年女性6人の団体が『握手してー』と来たんや。この時期に握手もなぁ……と思いつつも握手して。するとそれを見ていたプロデューサーが『おい、アルコール!』とADに指示して。それからしばらくロケを続けてたら『何しとんねん、コラ!』と罵声が聞こえたからパッと見ると、プロデューサーがADから氷結を渡されてたんよ」  そう話し終えると、マリオが真剣な顔でこう一言。 「え!? ハイボールと間違えたんですか?」  もう、マリオの前髪はつむじぐらいで揃えてます。細川たかし超えてるやん!RGの細川たかしのモノマネすら超えてるやん!  というか、なんでマネージャーにこんなフルで漫談しといて、こんな仕打ちされんねん(笑)。

「研修中」バッジをつけたまま4コマ連載!?

――さて、SPA!本誌で3年3か月続いた『大J林』終了後、今度は新たに4コマ漫画『囚囚囚囚』(トラトラトラトラ)が始まりました。こちらはいかがですか? ジュニア いやぁ、大変ですわ……。やっぱり『大J林』は2000字もある文章だったから、読んでいただく方にもけっこうなお手間と時間をいただくことになるじゃないですか。それで今度は毎週3本の4コマが載る連載を始めましたが、僕も含め、4コマ漫画を3本読むなんて20秒もかからないと思うんです。しかしそこにどれだけの労力と時間がかかっているか……。正直、大J林の10倍くらいしんどいですね。 ――そんなに大変だったとは思いもよりませんでした。 ジュニア というのも大J林はエピソードトークを2本していたわけで、いうなれば生きてたら生まれるわけですよ。でも4コマ漫画は生きてても生まれない。つまり、生み出そうとしなければ生まれないわけで。 ――今、脳みそが〝4コマ脳〟になってるところはあります? ジュニア それはありますね。「ネタができた。よし描こう!」で描けるわけもなく、まず寄りなのか引きなのか? どんなアングルにする? というカメラワークを考えて。そして人物はどんな目つきをしていてどんな髪型をしていて、何を着てる? と決めていく。まあそれが漫画なんでしょうけど、まだ難しいですね。でも、すべてのものがそうなんですよ。僕らは当たり前のように、カップ麺にお湯を入れ3分待って食べている。でもカップ麺を生みだすのに、どれだけの労力と時間がかかったことを我々は知らない。かといってその労力が読者にわかってしまうのも、それはそれで違うわけで。 ――画を生業のひとつとしている芸人さんもいらっしゃいますよね。 ジュニア それこそカラテカ・矢部太郎先生の画力がいかに高いかっていう。矢部はお父さんが絵本作家をされてて、ほんまのサラブレットですから。あの少ない線で、あれだけの表現と温度を出せるって本当に凄いですよ。究極の引き算というか。 片やキングコング・西野の絵本みたいに、めちゃめちゃ手が込んでる作品もある。西野のがフランス料理のフルコースだとしたら、矢部の作品は卵かけご飯。どっちがうまいか? と言われたら、それは両方うまさがありますから。 ――ではジュニアさんのスタイルは? ジュニア それがまだ、〝自分の画〟というのが見つかってないんですよ。それはこれから鍛えていくしかないんですけど、そんなヤツが連載を始めるのって前代未聞ですよ。研修中というバッジつけたままレジ打ってる、スーパーの店員じゃないんですから(笑)。 ――とにもかくにも、期待してます! ジュニア 『大J林』の単行本ともども、『囚囚囚囚』のご愛読も宜しくお願いします! <取材・文/村橋ゴロー>
―[大J林]―
<著者プロフィール>

’74年3月30日、京都府生まれ。15歳で実兄せいじと千原兄弟を結成。現在は『にけつッ‼』(読売テレビ)、『世界くらべてみたら』(TBS)、『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)、『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)、『千原ジュニアと九州で人気番組を創る番組』(九州朝日放送)、『ABEMAニュースショー』(ABEMA TV)など数多くの番組にレギュラー出演中。 YouTubeチャンネル『千原ジュニアYouTube』、『ジュニア小籔フットのYouTube』も配信中。『週刊SPA!』誌上では直筆4コマ漫画「囚囚囚囚」を連載中

大J林

『残念な〇〇』、『捨て左折』など数々の造語を生み出してきた奇才・千原ジュニアが放つ辞書風エッセイ



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