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コロナと歌舞伎町、正論では生き抜けない“日本一の歓楽街”の今

自分に甘く他人にも甘い街

 ディープな飲み屋がひしめく新宿ゴールデン街。近年は外国人観光客が激増して賑わっていたが、現在はどの店もコロナ対策のもと、しっぽりと営業している。バー「Mar そんな感じ…」の看板娘・ハンナ氏も、ゴールデン街を愛する者の一人だ。 「ゴールデン街のスタンスは『自分に甘く、他人に甘く』。どんな人とでも損得勘定なしで関係を築けるから、すごく居心地がいいんです。  他の街だと、まず『どんなお仕事されてるんですか?』って会話が始まるけど、ゴールデン街では『今日どんくらい仕上がってる~?』でOK。昼間の自分は忘れて、のんきに楽しめる場所です」
ハンナ氏

ハンナ氏

コロナでゴールデン街も激変

 コロナ禍でゴールデン街の様相も激変したとか。 「緊急事態宣言中は、街の人が減ってホームレスの人たちが『家がでかくなった!』と騒いだり、本当の悪人がウロついたりと治安は悪くなっていて。昔の悪い時代の歌舞伎町みたいな雰囲気で、ちょっとワクワクしましたね」  そんななかで強く感じたのが、対面することの大切さだった。 「顔と顔を突き合わせて話す機会は貴重です。厳しい状況でも来てくれるお客さんのおかげで、自分も『生きてる』って思えたから、どんなにだらしない人でも愛してる」  彼女のかわいい笑顔もまた、歌舞伎町の魅力かもしれない。 【手塚マキ氏】 ’77年、埼玉県生まれ。歌舞伎町でホストクラブを6店舗経営、その他バーや飲食店、美容室も構えるSmappa!Group会長。近著に『新宿・歌舞伎町』(幻冬舎)ハンナ氏】 ゴールデン街勤務3年目。5番街「Mar そんな感じ…」の看板娘として、サラリーマンから吉本芸人まで幅広く愛されるセクシーギャル。DJとしても活動中 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/篝 一光 加藤 岳> ※週刊SPA!12月22日発売号の特集「[濃密撮]コロナと歌舞伎町24時」より
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週刊SPA!12/29・1/5合併号(12/22発売)

表紙の人/ 福山雅治

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