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荒れる新春競馬の金杯は中山狙いが吉? 達人3人の本命&穴予想

人気を集める4歳馬は本当に強いのか?

 馬の能力を指数化した予想で競馬を分析し、注目を集める競馬ライターの安井涼太氏。まずは安井氏の提唱する指数について簡単に解説しておこう。安井氏の提唱する指数は競走馬を車のギアのように「1速」「2速」「3速」「4速」「5速」と喩え、今回のレースではどのギアが問われるかを予想、分析していく。そのギアで強い馬はどの馬か?というのを表現しているのが当指数となる。 
安井涼太氏

安井涼太氏

 1速はいわゆる前半から飛ばして勝負所となる直線で加速せずにバテ合いをいかに凌げるか?というレース展開を指し、反対に5速は道中ほとんど動きがなく、勝負所となる直線に入って大きく加速し、どの馬の最高速度が一番速いか?というレース展開を指している。レースで問われる適性、そしてその能力を同時に評価できる指数というのが特徴だ。そんなギア指数に基づいて中山金杯のポイントを聞いた。 「東西金杯の中で取り上げるのは中山金杯としました。理由としては過去のラップ傾向を元に予想するため、今年は中京競馬場で行われる京都金杯は傾向が読みづらく、例年通りに行われる中山金杯としました。では、その中山金杯ですが、過去のラップを見ると道中の3ハロン換算タイムの平均は36.0秒、ラスト3ハロンの平均は35.8秒と加速の小さなレースとなっています。私の理論で言う3速で強い馬を評価するレースとなります」 本命馬 ヴァンケドミンゴ 「上位人気はクラシック路線を使われた4歳馬になりそうですが、結局クラシック組はコントレイルが強いだけで他馬は古馬重賞で通用するスタミナを示していません。ましてや3速になる中山金杯ではスピードだけで通用しないので厳しいとみています。評価したいのは近4走で中山金杯と同じギアの上がらないレースとなった福島記念などを好走したヴァンケドミンゴやバイオスパークのほう。より決め手のある前者を本命にします。 穴馬 ウインイクシード 「本命馬としたヴァンケドミンゴが好走した七夕賞と福島記念で敗戦してしまったのが同馬。しかし七夕賞は重馬場で荒れた内側を通っての5着、福島記念も厳しい流れを先行しての5着と『負けて強し』と言える内容でした。スタミナに優れバテない強さが持ち味なので、ギアの上がらない3速レースなら評価が必要。昨年も2着としていますし、穴馬として押さえておきたい一頭です」  安井氏もタフな馬に注目。是非とも参考にしてみてはいかがだろうか。
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持久力とスタミナがレースのカギか?
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SPA!が運営する日刊SPA!内のギャンブル情報サイト「勝SPA!(かちすぱ)」の取材班。Twitter(@kspa_official

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