恋愛・結婚

合コンでワリカンってアリ?「接待してあげてるのに…」女性側の本音

昭和と平成での違い

電卓 そんな中、「今の若者に奢れるほどの甲斐性はないのでは?」と語るのは、大阪の熟女キャバクラに勤務するシホさん(仮名・32歳)。 「私は平成元年生まれなのですが、同世代の男子を見ていると割り勘というのも分かる気がしますね。お酒を飲まない子も多いし、生まれてからずっと不景気なので男が奢るという文化がそもそもない。それに、女子に奢ってほしいと言われても『なんでそんなことしないといけないの?』と思ってそう。まぁ、マイペースで競争心が薄い世代なので仕方ないのかもしれませんが。  その点、昭和生まれの男性は良いですよね。お金や仕事に対して熱意があるし、飲み会では必ず奢ってくれる。だから、たまに昭和生まれのくせに『男女平等でここは割り勘で!』とか言う人を見るとイラッとしちゃう。いやいや、昭和生まれの奴が言うなと。たまに、お客さんでも後輩を連れてきて割り勘で支払う人がいるんですがドン引きですね」

今の若者は「奢られ下手」?

 一般的な女性の意見として「奢られることで借りを作りたくない」というものがあるが、それに対して熟女キャバ嬢の意見は「そもそも、奢りに対して対価を払おうという考えが理解できない」と口を揃える。彼女達にとっては「楽しい時間を提供した対価=奢り」という解釈なのだ。楽しい時間を提供できるという自信を持っているからこそ言えるセリフなのだろう。  なお、その意見に対する筆者の考えとしては、今の若者は奢り下手というのもあるが、「奢られ下手」なのかもしれない、とも思う。キャバクラで売れているホステスは「今日はありがとう、ごちそうさまでした」と、客が店に来る度に必ずお礼を言う。一般人でも同様で、お礼をしっかりと言えるのであれば対価など気にせず、気持ちよく奢りを受け入れられるのではないのだろうか。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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