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緊急事態宣言で大阪の治安が悪化? コンビニ前で“たむろ”する若者に

 栃木県を除く10都府県で1カ月の延長が決まった緊急事態宣言。現在、飲食店は午後8時までの時短営業となっているが、夜の街で働く女性達からは戸惑いの声があがっている。

昼の仕事と掛け持ちができない

時短営業 まず、「店の変化」に戸惑いを覚えていると話すのは、現在時短で昼間~午後8時の営業に変わった大阪の熟女キャバクラに勤務する女性だ。 「昼の仕事とキャバクラを掛け持ちしているのですが、昼間からの繰り上げ営業になったことで、平日に出勤できなくなりました。今は昼の仕事が休みの土日しか出られないので、収入は大分減りましたね。それに、前は平日に来てくれていたお客さんも土日だと呼びづらくなりました。  お客さんにもそれぞれ家庭があるので、『飲みに来てほしい』とはなかなか言えません。幸い、うちの店は待機カット(客が着いていないときに時給がつかなくなるシステム)はないのですが、その分、店が暇だと早上がりさせられることも。午後から出勤してもラストまで働けることはほとんどありませんね」  水商売1本のキャバ嬢が多い東京に比べると、大阪では掛け持ちで働くキャバ嬢がほとんど。時短営業によって、出勤できなくなったキャバ嬢達からは困惑の声が上がっているのだ。

店で酒を飲まなくなったワケ

 また、別の熟女キャバ嬢からはこんな声も。 「昼からの繰り上げ営業になったことで、店でお酒を全然飲めなくなりました。というのも、平日に来てくれるお客さんは、外回りや半休をとって来ているので飲まない、という人が多いんです。私もお客さんも飲まないとなると、会話も盛り上げづらいし延長もとりづらくなるんですよ。ワンセットで帰る客がほとんどで、売上げは以前よりも落ちていますね」
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若者がコンビニ前で“たむろ”。街の様子に困惑…
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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