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緊急事態宣言で大阪の治安が悪化? コンビニ前で“たむろ”する若者に

若者がコンビニ前で“たむろ”。街の様子に困惑…

午後9時過ぎの梅田東通り

午後9時過ぎの梅田東通り

 一方、時短営業になった街の様子に難色を示すキャバ嬢も。 「開いている飲食店が少ないからなのか、若者がコンビニ前に座って飲んでいる姿をよく見かけますね。うちの店は1階にコンビニがあるので、そこでたむろされるとすごく迷惑。中には酔っ払ってナンパをしてくる若者も。また、営業している居酒屋もあるのですが、そこに客が殺到して入れない人が外で並んでいるんです。傍から見ると店内も外も密でみんな大声で話しているんですよ。大晦日の渋谷や大阪ミナミの人出の多さが問題視されていまいしたが、週末はそれと同じくらい密に見えます」

ナンパ男にも大迷惑

 ミナミや梅田の東通り商店街周辺では夜でも開いている飲食店は多いが、大阪駅周辺では夜になると真っ暗になるという。そこで出てくるのがナンパ男だ。 「帰るときに、駅までの道で酔っ払いのナンパに遭遇します。前は人がたくさんいたので声を掛けられても無視していたのですが、今はひと気が少ないので変に無視するのもなんか怖くて。後、ご飯を食べる場所がないのか高校生が道端に座ってファーストフードを食べている姿をよく見かけます。それを、変なオヤジがチラチラ見ているのを見ると心配になっちゃいますね。緊急事態宣言になり、夜暗くなったことで治安が前よりも悪くなった気がします。雰囲気的には90年代を思い出しますね」  週末の大阪の夜の街では、昼間から飲んでいたのか酔っ払って大声をあげたり、路上で酔いつぶれる若者の姿を多く見るようになった。果たして、今の状態で緊急事態を延長して効果はあるのだろうか。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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