Clubhouseへの入会は、電話番号を登録する仕組み。言い換えれば、招待する側がされる側の電話番号を知っている必要があるということだ。これだけで、フルネームと電話番号が外部に流出してしまう。 　個人情報の保護という観点からも、これはリスクを伴う行為だ。また、ClubhouseはTwitterやFacebookよりも閉鎖的な環境で、それ故に誹謗中傷が発生しやすいのではと言われている。が、Clubhouseの利用規約では音声の録音が禁止されている。誹謗中傷の証拠を記録することが、利用規約に接触してしまうのだ。 　また、Clubhouseは「退会の難易度」が指摘されている。何かしらの理由で退会したい場合、Clubhouseの運営に対して英文のメールを送らなければならない。入るのも難しいが、出るのも難しい。極めて特異な仕組みのSNSである。 　それでもClubhouseへの入会を希望する人は後を絶たない。このブームはまだしばらく続きそうだ。＜文／澤田真一＞ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』