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SNS「Clubhouse」の招待枠。ネットオークションで買ってはいけないワケ

 音声SNS『Clubhouse(クラブハウス)』が大きな注目を集めている。これは、プラットフォーム内での音声のやり取りに特化したSNSだが、新しく始めるためには「壁」が存在する。それは、Clubhouseユーザーから“招待”されなければいけないというのだ。  Twitterでは#Clubhouseのタグがトレンド入りするほど、現在はこの話題で持ちきりだが、「そもそも会話の輪に入れない(俺って、友達少ないな……)」と嘆いている人も。そんな需要を狙ってか、じつはClubhouseの招待枠がネットオークションで売買されている

4000円で購入できるClubhouseの招待枠

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4000円前後で招待枠が売買されている。画像は、メルカリより

 Clubhouseユーザーは、知人や友人をClubhouseに招待できる。この招待枠は有限で、ユーザーになりたての人は2人までしか招待できない。すると招待枠そのものが金券化する。ヤフオク! やメルカリでは、すでに「Clubhouse招待枠」という商品が登場しているのだ。  まずはメルカリをのぞいてみると、Clubhouse招待枠と見られる商品が、概ね4000円前後で取引されている。中には5000円以上の値で買い手がついたものもある。  メルカリの運営は、この商品を規約違反と見なして削除を進めているようだが、この記事を執筆している2021年2月3日現在もClubhouse招待枠の出品が相次いでいる。いわゆる「いたちごっこ」である。

招待枠を巡る入札合戦

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ヤフオク!ではメルカリよりも安値。画像は、ヤフオク!より

 次にヤフオク! で「Clubhouse」と検索。こちらはオークションだから、招待枠を巡って入札合戦が発生している例も見受けられる。  それだけ需要があるということだが、あらゆるものが商品として取引される現在のオンライン社会を反映した現象でもある。  全体的に見れば、ヤフオク! で出品されている招待枠はメルカリのそれよりもだいぶ安価。即決価格が1000円以下のものもある。Clubhouseに入会したければ、これは買いではないか……と判断するのはお勧めしない。筆者はネットオークションでClubhouseの招待枠を買うべきではない、と考えている。
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ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー

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