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フェブラリーS予想の鍵を握る‟スピードとスタミナ”を数値で分析する

指数からも大混戦の今年のフェブラリーS 2速指数1位は3番カフェファラオ

安井涼太

フェブラリーS 安井氏の予想はこちら

 混戦の中で指数1位となったのが同馬。フェブラリーSと同条件で行われる3歳時のユニコーンSの勝ち馬で、レースレコードを樹立した内容がやはり秀逸です。道中の3ハロン換算タイム35.0秒と過去の同レース平均タイムよりも速いペースを2番手で追走し、後続を5馬身突き放す完勝でした。稍重馬場とはいえフェブラリーSでも勝ちきれるタイムで走破。適性的にも能力的にもここで勝ち負けできる存在です。  ただし、揉まれ弱さが最大の弱点でジャパンダートダービーはそれが露呈した形の敗戦。前走のチャンピオンズカップも外を回る形での競馬を強いられました。それでG1級を相手に6着なら及第点と言える内容でしたが、引き続き揉まれない競馬が前提となるだけに注意が必要。 2速指数2位・16番レッドルゼルと3位・14番オーヴェルニュ  スタミナ型でレースの道中3ハロン換算タイムが33.8秒と超ハイペースとなった橿原Sを4コーナー5番手から1着。失速ラップでバテない強さを発揮するタイプでベストは良績を残す1200~1400mという印象ですが、スピード能力も非凡なものを見せています。それを証明したのが前走の根岸Sでしょう。短距離に特化したタイプではなく、単純に能力が高いためフェブラリーSでも中心的存在となります。  前走は中距離の東海S。そのためここまでの解説からは同馬は適性外と判断しがちですが、今年の同レースは不良馬場かつ前半から競り合いが生じてかなりハイペースとなりました。前半3ハロン35.4秒はこの時期に移ってからでは最速で、2位が2013年の36.0秒。そして、この年の勝ち馬グレープブランデーは次走のフェブラリーSでも勝利しています。つまりハイペースの東海Sはリンクする可能性が高いと考えられます。指数が示す通り、ここでも十分上位争い可能です。
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)

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