個人事務所・フリー芸人が続々誕生。それぞれの理由に隠された秘密とは?
キャンプ動画で再ブレイクしたピン芸人・ヒロシ
「ヒロシです」のネタで一世を風靡したピン芸人・ヒロシも個人事務所「ヒロシ・コーポレーション」を設立。ヒロシは自ら「苦手だった」というテレビの仕事をひたすら断って、自ら事務所を立ち上げて’15年にYouTubeチャンネル「ヒロシちゃんねる」を開設。趣味のソロキャンプの様子をアップしたところ、あれよあれよと再ブレイク。YouTubeというステージで輝く道を見つけた。
キングコング西野・オリラジに続く“吉本”芸人の独立は?
一方、お笑い芸人を抱える最大手事務所といえる「吉本興業」でもオリエンタルラジオの中田敦彦と藤森慎吾、1月末にはキングコングの西野亮廣がマネジメント契約を終了。 彼らの場合は、作家業やオンラインサロン、YouTubeといった別のビジネスモデルを確立したことで会社に所属する必然性がなくなったこと、仕事のスピード感が合わなくなったことなどが理由とされている。 また、吉本興業の最大の強みとして全国に数多くの劇場を持つことや地方での営業仕事がある。 しかし、2組とも現状として劇場出番を主戦場にしていなかったことも今回の独立劇の理由の一つだろう。今後、独立する吉本芸人がいるとすれば、劇場に上らず作家業などでマルチに活躍している者になってくるだろう――。 以上のように、お笑い芸人というくくりではなく、あくまで各々でフリーや独立、個人事務所設立の思惑や戦略があり、このような流れが頻発しているようだ。こうした柔軟な動きが、さらにお笑い界を盛り上げていくことを祈りたい。<取材・文/瀬戸大希>
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