個人事務所・フリー芸人が続々誕生。それぞれの理由に隠された秘密とは?
3月4日、人気男女お笑いコンビの「ラランド」が記者会見を開催。個人事務所『レモンジャム』の設立と4月から大阪進出することを発表した。
ここ最近、お笑い芸人たちの事務所独立や個人事務所を立ち上げて成功している事例も多いが、「ラランド」もそれに続けるのか。大手事務所に所属していた場合、メディア露出も順調な彼らに“関西進出”の道は認めらなかっただろう。また、会見のラストでサーヤが「仕事の依頼も柔軟にクイックに対応させてもらう」と語った点も、大手事務所ではできない強みになっていくだろう。
そんなラランドの先をゆく、近年の個人事務所で活躍する芸人といえば森田哲矢、東ブクロによる「さらば青春の光」が挙げられる。松竹芸能所属からフリーを経て、’13年に『ザ・森東』を設立。『キングオブコント』や『M-1グランプリ』のファイナリストとして知名度を上げ、現在は多くのレギュラー番組を獲得するまでに成長。“個人事務所”ならではともいえる自由度の高い幅広い仕事を受けてきた結果が近年の人気に繋がっているのは間違いない。
また、公式YouTubeチャンネルでは、一般視聴者を巻き込んだ企画も好評を呼んでいる。これも大手事務所ではできない面白い試みで、彼らの真骨頂ともいえる。
「ラランド」は上智大学在学中に結成されたサーヤとニシダによるお笑いコンビで、’19年の『M-1グランプリ』で唯一アマチュアとして準決勝に選出されて話題に。その後は、事務所に所属しないフリーという形でさまざまなメディアで活躍していたが、なぜ個人事務所の設立に至ったのか。
ボケのサーヤは「フリーという肩書きも性格に合っていたんですが、事務所を作ることで社会的信用を得るため」と事務所設立の理由を明かした。さらに「私の“OL芸人”だったり、パラレルキャリアということばかりが取沙汰されることが多く、もっとお笑いと向き合うために、ロケや大喜利番組の多い大阪で修行し、お笑いの英才教育を受けたいと思った」と、東京に拠点を置きつつ関西の番組に積極的に出演し、関西で定期的にライブを実施していく方針を語った。
会見に立ち会った筆者としては、「ラランド」の2人がこれまで以上に晴れやかな表情をしているのが印象的だった。
自由さとフットワークの軽さが武器に
個人事務所で一気に飛躍した『さらば青春の光』
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