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クラブハウスと何が違うの? Twitterの新機能「Spaces(スペース)」

Clubhouseのような招待制ではない

スマホ Clubhouseとの違いは、招待制ではないという点だ。Clubhouseが大きな注目を集めた1月末~2月上旬。多くの人が新しく始めようとした。しかし、そのためにはユーザーから“招待”されなければならず、招待できる数にも限りがあった。  その結果、Clubhouseの招待状は、それ自体が金券化してオークションサイトで転売されてしまったのである。概ね4000円前後で取引され、なかには5000円以上の高値で買い手がついた例もある。
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Clubhouseが話題を呼んだ1月末~2月上旬、4000円前後で招待枠が売買されていた。画像は、メルカリより

 今後、Spacesが正式リリースされたとしても、そのような行為は発生しないだろう。

「音声SNS」の時代が到来

spaces ここ最近のTwitterは、「音声の発信」に舵を切るようになった。  音声ツイートは、既に実装されている。最大140秒までの録音が可能で、それを超過しても最大25ツイートまで分割される仕組みだ。しかもこの録音機能はツイートだけでなく、ダイレクトメッセージにも適用される。こちらの声を直接相手に送ることができるのだ。 spaces きっかけはどうあれ、Twitterの機能が多種化している。それらは何を意味するのだろうか?  筆者の身近な話をすれば、ライターの幾人かが早速Spacesを始めている。するとその部屋に集まるリスナーも、同業他者が大半。つまりライターコミュニティーの座談会にTwitterでアクセスできるようになったのだ。「そんなのはSpacesがなくてもできることでは?」と言われそうだが、ライターというのは意外と横のつながりが太くない。一匹狼でもやろうと思えばやれるし、そもそも取材以外は他人と顔を突き合わせる機会がない。だからこそ、Spacesのおかげで同業他者が何をどのように考えているのかをようやく知ることができた。  一般企業に勤める会社員でもコロナ禍の影響で会食などが禁止され、人との交流が激減しているはずだ。同業他社の人たちの意見を聞く良い機会になるかもしれない。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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