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NHK朝ドラ、ヒロイン抜擢の裏事情。新人の抜擢はなぜ終わった?

オーディション組はその後挫折者も多い!?

 キー局のドラマでキャスティングに関わる映像制作会社のB氏にも話を聞いた。 「ほぼ出来レースながらも、オーディションをする際はしっかりと書類審査や面接を行なっているようです。しかし、朝ドラの撮影はとにかく過酷なうえに視聴率などのプレッシャーも大きい。  演技がほぼ未経験でヒロインに決まった例は、’02年後期『まんてん』の宮地真緒や’04年前期『天花』の藤澤恵麻などがいますが、“朝ドラ疲れ”や“燃え尽き症候群”ともいうべきなのか、その後順調にドラマの出演が続いても自分の色が出せないままで低迷してしまった。そういったケースが多いんですよ。だからこそNHKは親心として『新人には酷すぎる』という理由で、オーディションを避けるようになったという背景もあるそう」

次のヒロイン候補は…

 次のヒロイン候補になりそうな女優についてもB氏に聞いてみた。
「筆頭候補としては’15年前期『まれ』に出演しているほか、NHKのドラマにもたびたび出演している浜辺美波。知名度は抜群ですし、彼女に合う作品があれば、局がオファーを掛けるはず。  もう一人は、’15年後期『あさが来た』でヒロインの娘を演じ、その演技力が話題になった小芝風花。NHKのドラマ『トクサツガガガ』をはじめ、近年はコメディエンヌとしての評価も高く、近い将来抜擢されるでしょう。  ’16年前期『とと姉ちゃん』や’21年『おかえりモネ』でヒロインの妹役に決まっている蒔田彩珠も候補かな。独特の存在感と唯一無二の演技力で新しいタイプの朝ドラを演じてくれそう」
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ヒロインを本気で狙いにいく伊藤沙莉と大島優子
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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