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納豆を混ぜる/混ぜない論争に正解は? 納豆連に聞く

歴代の納豆連会長もそれぞれ食べ方が違っていた

 とはいえ、それでも……何が美味しい食べ方なのか知りたいと思ってしまう。主観としてはどうなのか。 「そういう質問もよく頂きます。そんな方には歴代の納豆連会長の食べ方をお伝えしています」  鎌倉で50年以上続く老舗納豆屋「鎌倉山納豆」の社長で、納豆連の会長である野呂剛弘氏がYouTubeで『納豆の美味しい食べ方講座』を公開しているという。
納豆の美味しい食べ方講座

納豆連の会長である野呂剛弘氏。画像は、YouTubeの動画『納豆の美味しい食べ方講座』より

 動画では野呂氏が自ら自社製品の納豆を器に盛り、「まず普通に40回くらいかき混ぜ、次にネギを入れ20~30回混ぜ、最後にタレを入れてざっくり軽くかき混ぜた後にからしを入れて、ご飯に乗せて食べましょう」と解説している。
納豆の美味しい食べ方講座

画像は、YouTubeの動画『納豆の美味しい食べ方講座』より

 ちなみに前任の会長の食べ方は「右に50回かき混ぜ、ネギとからしを入れてから左に30回かき混ぜ、好みで醤油を数滴たらしてから再度混ぜて食べる」だったとか。歴代の会長でも好みの食べ方は異なるという。それだけ納豆の食べ方の好みは多岐にわたるということだ。

タレの先入れ・後入れ問題

 混ぜ方以外にも「タレの先入れ・後入れ」問題がネット上でたびたび論争となる。  これも納豆連としては“お好みで好きなように”というスタンスだが、担当者個人としては“後入れ派”。 「納豆の糸はしっかりと混ぜることで綿あめのように膨らみ、舌に触れ感じる面積が増えます。その状態でタレをかけたほうが、舌の広い面積でまんべんなく味わうことができるので、後入れのほうが私は美味しいと思いますね」  納豆の糸は混ぜた後にタレをかけても、細かく無数に絡まった状態がしぼむことはなく、しっかりと味わえるという。  逆に“先入れ派”の人はタレのしゃばしゃば感が好きな人が多いそうで、やはり正解がどちらかというよりは好みの問題だろう。
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