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納豆を混ぜる/混ぜない論争に正解は? 納豆連に聞く

食べ方で栄養価は変わる?

 ネット上では、混ぜる回数やごはんに乗せるかどうかで栄養価に変化があるという説もある。しかし、納豆連によると「納豆は、何かをすることで著しく栄養価が変わるということはありません」と話す。 「たとえば、納豆を熱々のごはんに乗せると栄養が失われるのでダメという説もありました。これは納豆菌が醸すさまざまな酵素類は高温になると活性が失われると言われているからだと思います。  しかし、そうしたヒトの体に良いとされる酵素類はいずれ胃酸で分解されてしまうと考えられます。その前に消化を助けることはあるものの、そこまで意味はないと考えてよいでしょう。ちなみに、納豆菌は胃酸でもなかなか死なず、一部は生きて腸に達成し整腸作用をもたらしてくれると考えられています」  混ぜ方や食べ方によって大きな影響はないということがわかった。広報担当は、「なによりも自分のお好みで楽しんでほしい」と繰り返す。

楽しみ方は無限大。ちょっと珍しい食べ方

 最後に、納豆が推奨する「ちょっと珍しい納豆の食べ方」を教えてもらった。 「油と納豆は意外と相性がいいので、オリーブオイルやラー油、ごま油を少し垂らす。ほのかな香りが包んでくれるので、納豆の匂いが苦手という方にもオススメの食べ方です。あとは、粉チーズを振って食べるのも合います」  また、北海道で人気の食べ方としては「牛乳納豆茶漬け」というものがあるそうだ。「北の国から」(フジテレビ系)の脚本家・倉本聰氏発案のレシピで、ネギを乗せたごはんに温めた牛乳をかけ、納豆を乗せ醤油を垂らす……。  なかなか味が想像しづらいかもしれないが、富良野での撮影スタッフたちにはよく食べられていたメニューなのだとか。  納豆の楽しみ方は無限大。正解はないのだ。自分なりの美味しい食べ方を研究してみてほしい。 <取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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