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“疑惑”の河村たかし氏が優勢。市長選で河村ラブな、名古屋人の謎気質

 4月25日(日)に投開票が迫った名古屋市長選挙は、四期目を目指す河村たかし氏と、元名古屋市議長・横井利明氏の2人が一騎打ちの様相を呈し、注目が集まっている。
河村たかし

写真は2017年にSPA!の取材を受けた際に撮影されたもの。河村節全開で名古屋論を語った。(撮影/本美安浩)

「村・村コンビ」から「村・村戦争」へ

 注目される理由は他でもない、河村たかしと大村秀章愛知県知事の代理戦争とも呼べる構図があるからだ。かつては自分たちを『村・村コンビ』と呼んで相思相愛をアピールしていた2人だが、今や『村・村戦争』とも呼ばれるほど、犬猿の仲。2人の間には一体に何があったのだろうか。地元紙の記者に聞いた。 「大村さんは河村さんに担がれる形で2011年の知事選に出馬、当時の河村さんと河村さんが率いる『減税日本』の勢いもあって当選した経緯がある。それこそ『村・村コンビ』と呼んで蜜月をアピールしていたが、政策や主張は当時から異なっていることが多く、遅かれ早かれ破局するのは目に見えていた。2人が公に非難しあうようになったのは、ご存じの通り、『あいちトリエンナーレ2019』の『表現の不自由展』を巡る一件。  2020年8〜11月には、河村市長らが大村知事のリコール運動という強烈な宣戦布告をしたわけです。しかし、そのリコール運動は大量の署名偽造が発覚して、今度は河村さんの立場が悪くなった。その最中にある名古屋市長選は、大村さんからすれば『強烈な反撃の一手』で、河村さんを追いやるいい機会になるはずだった」
横井利明氏

横井利明氏の選挙ポスター

 しかし、蓋を開けてみると、選挙戦は予想外の展開を見せることとなる。  リコール署名をめぐるスキャンダルにまみれた河村氏に対して、対立候補の横井利明氏は自民・立民・公明・国民に加え共産党も自主支援を表明し圧倒的に有利と思われた。ところが4月18〜20日に報じられた新聞各社の世論調査では、意外な結果が。中日新聞・読売新聞に「河村氏やや先行、横井氏が追う」という見出しが躍り、その他の新聞も「激しく競っている」としたのだ。

議員達も困惑する、まさかの「河村氏優勢」

 現役の名古屋市議会議員もこうした状況に困惑の色を隠せないという。ある名古屋市議会議員は周囲にこうこぼしていたという。議会関係者に聞いた。 「どっちが勝つかわからん。まさか共産党まで自民党出身の横井さんを推すと公に言うとは思わんかった。完全に河村包囲網ができ上がって、圧倒的に横井有利と誰もが思っとったもん。それでも、市議会議員たちが地元で話を聞いてみると予想以上に河村さんを支持する声が聞こえてきたんだと。正直、みんな驚いとったわな。  署名偽造に関わったかどうかは別にして、リコール運動で旗振り役になったのはまぎれもない事実だし、そもそもリコールという手段を使って知事にケンカを売るなんて、首長がやっちゃあかんことでしょう。それでもだよ、高齢者の方を中心に『河村さんはかわいそうだ』という同情論が強いんだわ」  実際、読売新聞(4月18日発表)の世論調査では、横井氏が所属していた自民党の支持層の5割弱が河村氏を支持しているという結果が出ている。そのため、議員たちからは「自分が所属している党は横井さんを推すが、自分の支援者には無理にお願いするのが憚られる」といった声が出ているのだとか。
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河村人気の秘密は江戸時代にさかのぼる!?
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