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メダルかじりの河村たかし市長は針のむしろ。トヨタの逆鱗、不信任案も

炎上の余波は予想以上に……

河村たかし ソフトボール日本代表、後藤希友選手の金メダルをかじったことで大炎上した河村たかし名古屋市長。この一件、ただの炎上では終わらず、さまざまな問題が噴出しているという。地元記者に聞いた。 「市役所には8000件以上の苦情が殺到。業務はパンクしたと市役所の関係者は嘆いていました。それ以上に支障を来したのは公務です。実はオリンピックの野球、サムライジャパンに参加して金メダルを獲得した地元中日ドラゴンズの大野雄大選手が表敬訪問することになっていたのですが、これも取りやめに。  8月15日行われたパラリンピック関係のイベントへの出席を見合わせることになっただけでなく、名古屋で行われる世界コスプレサミットへの参加も取りやめになりました。他にも『河村さんに来られたら困る』と、本来なら出席するはずだったイベントなどへの出席を辞退してもらいたいという問い合わせが殺到しているようなのです」  名古屋市を代表して参加する行事に軒並み不参加となれば、様々な支障が出てくるのは火を見るよりも明らかである。ある名古屋市議会関係者は議会も事態を重く見ていると言う。 「不信任案を出すという話が一部で出たそうだが、そうなれば議会を解散されてまた選挙となる。仮に不信任案が可決されたとしても、じゃあ誰がやるんだと。前回の市長選ですったもんだの挙げ句に今の市長でしょう。河村人気をまざまざと見せつけられたから、それに対する恐怖心にも似た感情が各党にはある。  ライバルの大村愛知県知事も選挙で負けたことを引きずっているのか、トーンダウンしたまま。選挙をやっても先の選挙結果があるから、誰もが腰が重い。河村市政後の名古屋を担げる人物がいないため、追及もなかなかしづらい状況なのです」  もはや腫れ物扱いの様相を呈し始めているとこの関係者は語る。

怒髪天を衝くトヨタの怒り

 今回の一件がここまでこじれている背景には、後藤選手が所属するトヨタの怒りもあるという。前出の議会関係者は苦笑交じりに話してくれた。 「トヨタの怒りは予想以上に強く、河村氏は直接謝罪に訪れたいと周囲に話したのだが、市長がトヨタにアポを入れて詫びにいくとまた大事になるからアポ無しで副市長が出向くことになった。  しかし、その副市長の後を追うように河村氏は付いて行ってしまった。トヨタ側は急な訪問だとして態度を硬化。河村氏が来ていることも知らなかった。結果として河村氏は付いて行ったことで『市長が門勢払いされた』という恰好になってしまった。そしてトヨタに渡した謝罪文についてのコメントも差し控えている状況なんだ」  前出の記者もトヨタ側の怒りようには、驚きを隠せない。 「謝罪に向かったものの、門前払いされたことでかなり落ち込んでいたようです。ご存じのようにトヨタはオリンピックの公式スポンサーなのですが、今回はCMも自粛し社長の開会式参加を取りやめるなど、オリンピックに対する世論を敏感に読み取っていました。  そんなピリピリしている最中に起きた今回の騒動に対して、トヨタの幹部は激怒。ここまでの騒動になれば、選手を守るという名目で『そろそろそっとしてやってください』という声がトヨタ側から出そうなものだが、逆に出てきたのは『あるまじき行為』という声明。あくまでも噂ですが、豊田章男社長から河村氏に直接一報が入ったとも言われています」  今回の一件、炎上したことよりも今回はトヨタの逆鱗に触れたことが思わぬ誤算だったようだ。
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