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大阪・吉村洋文知事にキャバ嬢たちが「もう、大っ嫌いや!」の大合唱

補償ナシのキャバ嬢たちからも怒りの声

 一方、大阪の昼キャバに勤務する38歳の熟女キャバ嬢は吉村知事の政策についてこのような不満を漏らす。 「昼の仕事がコロナでなくなってしまって、キャバクラに転職したんです。休業にされたらもう生活なんてできへん。ただでさえ北新地やミナミのラウンジやキャバクラはどんどん潰れていて、昼キャバに女の子が増えてマトモに出勤できとらんのに……。  休業しても協力金が入るのは店だけでしょう。私らには1円の保障もないんです。そもそも、ここまで感染者数が増加したのは前回の緊急事態宣言を早く解除したからですよね。東京と差をつけたかったのかもしれませんが、判断が早すぎるんですよ。  それでまた緊急事態宣言って一体、何回同じことを繰り返すんですかね。確かに吉村さんは決断力もあるし何でもハッキリと物を言うので、正しいことを言っている気がしてしまうんですよ。前の『イソジン発言』のときもあんなに自信たっぷりに言うモンやから、同じ店の子が信じてイソジンを買い占めていましたもん。  普通に考えれば嘘やとわかるのに、吉村さんが発言するとソレっぽく聞こえてしまう。今はメッキが剥がれたなんて言われていますが、信者の目が覚めたんやなと思いますよ。私も前までは応援してましたけど、今はもう、ホンマにムリやわと思います」

大阪府民は皆、怒っている

 一方的にコロナの感染源と名指しされ、これまでに何度も時短や休業を虐げられてきた夜の街。そこで働く女性にとって吉村知事の評判は地の底まで落ちてしまったようだ。十分に感染対策をしているのにも関わらず、酒類を提供するというだけで休業要請することに一体、何の意味があるのだろうか。「お願い」だけではなく協力金の保証と結果を出さない限り、街中に「吉村さんなんて大嫌いや!」という声は響き、夜の街だけでなく大阪府民の怒りはしばらく収まることはないだろう。 〈取材・文/カワノアユミ〉
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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