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「藤岡弘、スタイル」が家庭円満の秘訣。日常の些細なことに感謝する

CASE2:妻や子供たちから軽く扱われて、家に居場所がない

イケてる中年 一体、何のために働いているのだろう……。「妻や子供に白い目で見られている」とアンケートで辛さを吐露した24.8%は、苦行の日々を耐え忍んでいるに違いない。そこから抜け出すにはどうすればいいのか? コピーライターの田中泰延氏は話す。 「藤岡弘、はコーヒーを淹れるときに、一滴一滴『ありがとうございます』と語りかけます。それがおいしい一杯になる魔法で、満足感に繋がるからだそうです。  この『藤岡弘、スタイル』こそ、家庭円満の秘訣。長い家族との関係では、日常の些細なことがコーヒーの一滴。“ありがとう”と感謝することで、『おいしいコーヒー=家族との絆』が生まれるはずです」  藤岡弘、といえば仮面ライダー。しかし、今は父親がヒーローにならなくてもいいと働き方評論家の常見陽平氏。 「自分の弱さをさらけ出す。これが、とても大きな第一歩になります。  先日亡くなった名優・田中邦衛さんのハマり役といえば『北の国から』の黒板五郎ですが、若き日は若大将シリーズでライバルの青大将を演じるなど、オシャレなイケメン路線でした。そこから素朴な五郎へとシフトチェンジしたわけで、これが年を重ねるということ。  “一家の大黒柱”というプライドが残っているから『軽んじられている!』と感じるわけで、その結果、家族との距離が広がっていく。そのプライドを捨てて弱さを見せれば、『父さん、仕方ないな』と家族も情が湧いて受け入れやすくなるはずです」  弱さを見せることで生まれる強さにこそ、人間らしさが光るのだ。 イケてる中年

家庭のアップデート[3 STEPS]

1:憧れの女性を口説くように青春時代に返って妻を口説く 2:小さいことからコツコツと常に感謝する癖をつける 3:大黒柱のプライドを捨て、弱さをさらけ出す勇気を持つ 【夫婦問題カウンセラー 高草木陽光氏】 HaRuカウンセリングオフィス代表。カウンセリング数は8000人超。著書に『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』(左右社)など 【コピーライター 田中泰延氏】 ’69年生まれ。電通でコピーライターとして活動後、独立。出版社・ひろのぶと株式会社を設立。著書に『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社) 【働き方評論家 常見陽平氏】 ’74年生まれ。千葉商科大学国際教養学部准教授。近著に『僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う』(自由国民社)、『社畜上等』(晶文社)など <取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート協力/パイルアップ>
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