もこみちだけじゃない! 男の「俺飯」にウンザリだ!
情報番組「ZIP!」(日本テレビ)内の、速水もこみちによる料理コーナー「MOCO‘Sキッチン」。「どんな料理にでもオリーブオイルをかける」「とにかくたくさんかける」「ていうか出来上がった料理にもかける」(通称・追いオリーブ)、「高所から塩をふりかける」(通称・塩ファサー)など、その独特な調理方法で話題を呼んでいる。
もこみちの例は極端としても、とかく男の料理はこだわりが強かったり、無骨だったり、○○のひとつ覚えだったりで妙ちきりんになりがち。そんな「俺飯」テロに遭った女たちの証言を集めてみた。
●とにかく貧乏くさかった
「『どん兵衛の残り汁にゆで卵を一晩漬けると劇的に美味しい』と言って当時の彼氏が食べさせてくれたんですが……。味以前に、何で残り汁に漬けた卵を食べさせられなきゃいかんのか、とゲンナリしました。『カップ麺のスープは作り手の叡智の結晶なんだから、それを使ってマズいわけがない!』としたり顔で主張されるのも本当にウザかった!」(31歳・アパレル)
時短料理、節約料理が市民権を得て久しいが、あまりに行き過ぎるのも考えモノということか。
●出来もしない料理に挑戦したせいで命の危険を感じた
「会社の仲間でバーベキューをしたときのこと。料理好きをアピールする女子たちに負けじと張り切った、料理上手で知られる男の先輩が鯛飯に挑戦したんですが……結果は骨だらけ。食べられたもんじゃないっていうか、もはや凶器でした。なまじ料理が出来る男って、パーティーのときにやたら張り切るんだけど、食べる人たちのことよりも『俺ってスゴいだろ? 褒めて!』ていう気持ちが先走ってるからタチが悪い!」(30歳・通信)
彼女に作ってもらうなら「鯛飯」よりも「ありあわせの材料で作った焼きそば(目玉焼き載せ)」のほうが嬉しいのは自明の理。大した料理でなくても、食べやすい料理をパパっと作れるほうが高ポイントなのは、男も女も同じなのだ。
●こだわりについていけなかった
「ネットで調べた『本格派ビーフシチュー』のレシピを基に、夫がビーフシチューを作ってくれたんですが、何故かシチューがほとんどなくて具に絡まっている程度。まあ、味は美味しかったので黙って食べたんですが、普通の汁けたっぷりのシチューが食べたかったので、何だかなあ……と。夫が『これが本格派なんだ!』と譲らないのもちょっとイラつきました」(34歳・主婦)
美味しかったんなら文句を言わなくてもという気もするが、やたら「本格派」を主張する男がウザい気持ちはわからないでもないかも。
●母親の陰を感じた
「風邪を引いたときに、彼が『あったまるから』って鶏と生姜のスープを作ってくれたんです。動けないときだったし、本当に有難かったのでお礼を言ったら『うちは風邪ひくといつもこれなんだ。やっぱおふくろのスープは最高だな!』とそのまま延々と母親自慢に。確かにこんなレシピ、誰にも教わらずに作れるわけないですもんね……。世話になっておいて何ですが、結婚したら味噌汁とか卵焼きの味付けとかにもいちいち『おふくろの味』を主張してきそうな気がしてちょっと引きました」(28歳・公務員)
看病してまで文句を言われるとは堪ったもんじゃないが、風邪ひきのときでさえ女は男を品定めしているのだと肝に銘じておこう。
というわけで、女が男の料理を「ウザい」と思うかどうかは、美味いかマズいかは関係がない。料理から透けて見える「過剰な(だけど役に立たない)男のこだわり」をシビアにジャッジしているのだ。男性読者が「俺飯」を披露する際はくれぐれも注意されたし! <取材・文/マッキーナ>
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